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# by ropponguimovie | 2009-11-09 21:09

どうして男の子は好きな女の子をいじめるの? ~『そんな彼なら捨てちゃえば?』

 原題の方がもっと辛辣。He's just not that into you. (彼はあなたに気がないってだけ)。

 書籍「ルールズ」でも知られたとおり、女というのは男が電話をくれなかったり週末会おうとしなかったりセックスのあとあわててすぐ帰っちゃったり髪型を変えても気がつかなかったりしたとき、「彼は忙しいだけなのよ」と思いたがる。男というのは女と違って、欲しいものはほしいということをおさえる、というように教育されていないから、欲しい時は一直線に(だからタイプじゃない男だと迷惑)迫ってくるので、そうじゃないときは気がない、と。

 では、なぜ、女は男の行動を曲解したがるのか? 映画の中では、小さな頃の、母親による罪深き洗脳の一言を指摘する。

「〇〇君があなたをいじめるのはね、本当はあなたのことが好きだからなのよ」

 そっかー。突然現れるお花畑。昔ドリフのコントに出てた桜田淳子みたいに、女の子の目がキラキラし始めるときだ。

 さてさて、じゃ、男の子はどうして、そんなに小さなうちから、好きな女の子をいじめ始めるんだい? 

 ……恐るべき答えが出てしまったよ。

 それは、その相手の女の子が、彼のニーズを満たさないから。
 自分を満足させない、ということが、いじめる理由になっちゃうって、す、すごい。。。
(どうすれば自分を満足させるかもわからないうちから!)

 このわがままさは男のものだけではない。女が片思いで「あの人が電話くれない、あの人がどこにも連れて行ってくれない」となげくときは、女も、「男が自分のニーズを満たしてくれない」と文句をいっている。
 
 恋愛ってそういうものなんですか? 大反省。

 キャストがこのいたたな教訓を学ぶためのベスト・メンバーという感じで、ジェニファー・アニストン、ベン・アフレック、ドリュー・バリモア、スカーレット・ヨハンソンなど、私生活で映画を見てはいけないのだろうが、なんとなくいたたなメンツが勢ぞろい。

 そして、さんざん痛い思いをさせられた後に、やっぱり「彼はあなたに気がないだけ」じゃないんじゃないんか、って思わせられてしまう罪作りな映画(笑)。そこにはやっぱりお互いが抱えている課題があり、恋愛はそれを解決することを目に見える形で見せつけられているだけなのね。

http://wwws.warnerbros.co.jp/hesjustnotthatintoyou/
 
2009.8.1公開
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# by ropponguimovie | 2009-07-01 10:54

『キャデラック・レコード』

 この映画を見たのはマイケル・ジャクソンの訃報の数日前。そして、映画のタイトルにあるアメリカン・ドリームな車『キャデラック』がこんなことになると、映画の製作中には想像されていただろうか。

http://www.sonypictures.jp/movies/cadillacrecords/

 黒人をアフリカから連れてきたときから、すでにヨーロッパ人はアフリカ人に対する「憧れ」があったのではないだろうか? 黒人の肌を彩る黄色、グリーン、ターコイズなどの色鮮やかなビーズは、大航海時代にヨーロッパ人がアフリカ人たちに「朝貢」するため、彼らに似合う色を一生懸命考えて、ベネチアのガラス職人たちに発注したものだって知ってました? 遊ぶことに秀でた人たちは、働かないと神様は自分を愛してくれないと考えている自己評価の低い人間たちにとって、いつだって憧れであり(深層心理では)、でも、顕在的には自己規律や上昇志向のない、見下すべき存在なのだ。

 『ドリーム・ガールズ』でダイアナ・ロスを演じたビヨンセ・ノウルズが今度はエタ・ジェイムスも演じるが、本作の舞台は『ドリーム・ガールズ』よりさらに古い。ポーランド移民人の「けったいな男」レナード・チェスがシカゴのサウス・サイドでバーを黒人音楽を演奏するナイト・クラブを開店したのが1947年。当時は公民権運動なんて想像もされてなかった頃。

 音楽を聴いていて思ったのは、彼らが作ってきた音楽はすごいけど、白人が「ぱくった」彼らの音楽は、やはり人口に膾炙する魅力を秘めているということ。本当のR&Bファンから見るとそんなのミルクを混ぜすぎのチョコレートのように邪道なんだろうけど、私にはそれがやっぱり心地よい。その作られ方は不幸であったにせよ、「父なるもの」「母なるもの」両者が融合しないとクリエイションは生まれないのだ。マイケル・ジャクソンはひとりでそれをやろうとして、全部をしょいきれなくなってしまったのだろうか。

2009.8.15 新宿ピカデリー、恵比寿ガーデンシネマで公開
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# by ropponguimovie | 2009-07-01 10:20

派閥同士の葛藤を『ホ・オポノポノ』で乗り越えたサーファーたち~ 『バスティン・ダウン・ザ・ドア』

http://www.bustindownthedoor.jp/

2009.8.1 渋谷シアターNで公開。
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# by ropponguimovie | 2009-07-01 09:06 |

現代によみがえる「苦闘」の物語?: 『カムイ外伝』

 ひさびさの完成披露試写。注目度高く、マリオン8階のロビーで延々列を作る。
 ゲストは俳優陣ではなく崔洋一監督おひとりで、監督は大きな体を揺らせて「ほめてね。サポートしてね」と本音とジョークの入り混じる挨拶をしていらした。

 なぜ今『カムイ外伝』なのか? それは今が「脱出の時代」だから、という監督の解釈はその通りだと思う。どこかを「抜ける」。不自由から自由への苦闘。

 映画は沖縄ロケの「スガルの島」に流されてからの物語たっぷりで時間も忘れて見られたが、導入部がやや入っていきずらい感じ。リアルなテーマにVFXが入ってくる唐突さがあるのだと思う。むしろ、プレスにもあるように、生身の体で俳優たちが画面を「全力疾走」する姿がすごかった。見ているだけで筋肉痛になりそう。

 この映画は俳優の怪我などアクシデントに見舞われ、進行が大幅に遅れる胃の痛い展開となった。が、見る者の残酷さからいうと、アクシデントのあとに撮った方が、映画の迫力は何倍もアップしているように見える。

 松山ケンイチの主演に相手役が小雪とはずいぶん歳の差が……と思っていたら、このふたりは恋仲ではなく、純粋な同士なのでした。小雪の娘のサヤカ役の大後寿々花がポスターなどでは全然フィーチャーされていないが、存在感抜群。殿様役の佐藤浩市、その愛人役の土屋アンナもちょい役だが残酷さがよい。

 原作の白土三平氏、今も現役なのか。。。(1932年生まれ)彼はほとんど表に出てくることがないし、この大作について沈黙を守り続けている。そうか、本人が「忍」なのか!

9月19日公開。
http://www.kamuigaiden.jp/
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# by ropponguimovie | 2009-07-01 08:17 |

理想~現実~また理想:『ボルト』

 ディズニーの夏の新作(製作総指揮はピクサーのジョン・ラセター)だが、「もう間に合わん」と思って見逃していたら、宣伝の浦谷さんが、「これは絶対に見ておくべき映画です!」といって電話をくれた。思い立つものがあり翌日見に行ったら試写室で号泣しちゃいました。よかった~

http://www.disney.co.jp/movies/bolt/

 今後ディズニーはこの路線を踏襲していくのかもしれない。どの路線かっていうと、自分をパロディ化する路線です。この路線の始まりは、自分で作ったディズニー・プリンセスを徹底的に蹴倒した「魔法をかけられて」だった。夢の中のお姫様を、「現実を知らない夢見る夢子」と規定して現代のNYに放り出した姫様は、そこで思いっきりジェンダー転換してバツイチ子持ちのさえない王子を自分が助けるべくエンパイア・ステートビルに自分で登っていく姿は、フェミニストたちの大喝采を浴びた。

 ……よく考えたらボルトもおんなじストーリー展開なのだ。「トゥルーマン・ショーの犬版」ともいわれるこの話。スーパーヒーローだと信じ込んでいる犬・ボルトは、実は迫真の演技ができるように、物心のついたときからTVセットの中だけで生きている。彼の飼い主であり、ドラマの主演である少女ペニーは、「素」の世界でも彼を家族のように思い、週末自宅に連れ帰りたいと思っているのだが、それは許されない。あるとき、ペニーが誘拐されたと勘違いしたボルトはセットを脱走、そこであれこれ間違いが起こって、ボルトが放りだされた先は、……ニューヨークって、ほら、「魔法にかけられ」とおんなじじゃん!

 でもね。私は思う。「魔法にかけられて」のお姫様ジぜルとは、ボルトとは、実はディズニー自体なんだと。「夢と魔法の王国」は存在するって一番いえなくなったのがディズニーだった。(シュレックのドリームワークスや、千と千尋の神隠しにさんざんオスカーを持って行かれ、興行的にもぱっとせず。ピーターパン2とかは内容的にもだめだめ)。そして、そんなディズニーは我々の鏡であったのだと思う。「夢と魔法の王国」は実は「民主主義」だったり「資本主義」だったりする。そんな「理想」の裏にはどこかで「やらせ」があり、やらせのひずみは舞台裏で弱い者がしょっている。夢と魔法を信じていた人々は「中流」であったので舞台裏を見なくて済んだが、「中流」がなくなった今、一握りの強者以外はみな舞台裏を見ざるをえなくなっているのだ。そして、「夢と魔法」とは、実は「無責任と依存」の別語(たとえば、銀行に黙って預けておけばお金が増える)みたいな)だったという現実に直面せずをえないのだ。

 その現実から、もう一度理想を築き上げることができるか? 「ボルト」はそういうお話。夢と魔法のないところに、あるのは自分の存在だけ。自分の存在で精一杯表現するものがあるとしたら、それは「愛」だけなのだ。

2009.8.1公開
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# by ropponguimovie | 2009-07-01 01:25 |

いとしい人

2009.4月公開

http://www.albatros-film.com/movie/thenshefoundme.html

 一応、本作には原作があるのですが、製作・初監督・主演をつとめたヘレン・ハントの思い込みは相当だったようです。この映画はシガニー・ウィーバーが映画化権をもっていたんですが、ついにゲットして作った本作。

 前に週刊金曜日の「マリア」の票で「女を【聖女マリア型】と【マグダラのマリア型】に分けるのはばからしい」って書いたんだけど、このヘレン・ハントもそう。全然セクシーじゃないのに、やっていることが立派な悪女さん。でも、そういうものなんだと思う。そこをちゃんと描いているこの映画が好きです。
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# by ropponguimovie | 2009-02-19 23:48 |

ワルキューレ

2009.3.20公開

http://www.valkyrie-movie.net/

トム・クルーズが、ドイツ軍将校に扮し、実際に起きたヒトラー暗殺未遂事件(クーデタですね)が
失敗に終わるまでを描く。

(この手の計画は軍内部でやまほどあったらしい)

トム・クルーズ、相変わらず軍服が似合う。ひょっとしたらこの人は、このままずっと「軍服」俳優でいくのかもしれない。
それは彼が「ミッション」の俳優だからだと思う。何か「任務」を帯びてそこに立ち向かう。あまりそのミッションの存在意義は考えられていなくて、あくまでミッションを遂行できるかどうかで、彼は苦しむのだ。「このミッション、いいのか?」と問い続けるマット・デイモンとは対照的ですね。

                                                              
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# by ropponguimovie | 2009-02-19 23:17 |

トワイライト

2009.4.4公開。
公式サイト
http://twilight.kadokawa-ent.jp/top.html

女子映画だよなー。キャサリン・ハードウィック監督、いい作品にめぐりあったな~
(彼女の作品が007の新作を抜くなんて、誰が予想しただろうか?
女性監督の興業収入記録塗り替えだそうだ)

女子高校生が恋した「道明寺」みたいな同級生が吸血鬼だった、

もうこれだけでやられちゃいます。

原作から何から全部読みたいぐらいファンになっちゃいました。
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# by ropponguimovie | 2009-02-18 22:58

レボリューショナリーロード

「タイタニック」は、この主演俳優ふたりの力だったんだったなあ、と、今更ながら感じる。ケイト・ウィンスレットの存在感って、どう考えてもパニック・ムービーのヒロイン(しかもお嬢様役)とは違ってたし、レオ様も決して普通の王子様の枠にははめられない何かがあった。「レオ様」と呼ばれるわりには、ふつうの王子様の役って彼にはほとんどないものね(個人的には「太陽と月に背いて」のランボーが好きです)

 ケイトの夫で「アメリカン・ビューティー」のサム・メンデスが撮ったアメリカの郊外に住む夫婦の危機。いわゆる「サバーピア」ですね。サバーピアに同化しようとして二人は生きているのだが、やっぱりどこかでずれてきてしまう。。。という話。

 「レボリューショナリー・ロード」というのは彼らが買った郊外の家の通りの名前です。そこからもうアイロニック。彼らが起こしたレボリューションは何か、起こせなかったレボリューションは何か。

 「あなた、おもしろがってるでしょ」と演出家に言いたくなる、脇役のキャシー・ベイツの起用。彼女の存在は、いつもカップルのフレーミングをしています。
 
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# by ropponguimovie | 2009-01-18 20:44 |

『スエリーの青空』ほか

2007年後半に印象深かった映画です。

『スエリーの青空』
『PEACE BED アメリカ vs ジョン・レノン』
『タクシデルミア』
『ぜんぶ、フィデルのせい』
『北極のナヌー』
『アース』
『ジェシー・ジェームスの暗殺』
『ハーフェズ ペルシャの詩』
『胡同の理髪師』
『明日への遺言』
『カンナさん大成功です!』
『サラエボの花』
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# by ropponguimovie | 2008-02-11 18:41

線路と娼婦とサッカーボール

 「線路」はここでは社会の底辺だ。線路から3メートルぐらいしか離れてないところに粗末な家が立ち並び、彼女たちはそこで暮らし、仕事をしている。何の仕事? その家を仕事部屋に、客をとることだ。報酬は2ドル半。しかし、彼女たちには誇りもある。この地域でなら、ポン引きなしに独立して客をとることができるからだ。

 「リネア・オールスターズ」。それが、彼女たちの新しい希望となった名前。「リネア」とは線路のこと。とうの昔に片方の視力を失い娼婦の仕事を洗ったサポーター、コーチというよりユニフォーム・デザインの仕事に魅力を見出しているゲイのキンバリー、文句もいわず彼女たちの遠征費用を支えたスポンサー、「グアテマラ・トラベル・ネット」の社長、ランディ。一癖あるメンバーたちの奮闘を描く。

 この国の「暴力の文化」度はすさまじい。選挙のたびに候補者、支援者40名以上が殺される国。女性ばかりを狙った殺人事件の嵐が吹き荒れる国。「内戦後の平和はきわめて高い殺人率に支えられている」(解説の飯島みどりさん)って何それ?

 そして、娼婦として働く女たちとつがってる男の大半が失業中か塀の中。ドメスティック・バイオレンス、性的虐待は歩けばぶつかるという感じ。

 どんぞこの中の明るさ…なんて表現が、とってもいやだ。陳腐すぎる。
 でも、彼女たちは、その陳腐なことを映画の中でしている。それは、「笑ってる」ということだ。このシンプルな行為に、見る人は目を向けずにはいられない。
 とすると、「幸福」は「平和」とは関係ないということになる。この暴力社会で、彼女たちは笑っている。それも腹のそこから。
 20年娼婦をやり、18年前に引退し、現在はコンドームのy行商が唯一の現金収入、3人の子供のうち、一人は殺され、酒によった恋人に左目をつぶされ、別の恋人に義眼をもらって生きてきたマリナの笑顔。すごすぎる。どう見ても幸せそうに見える。
 
 幸せの条件とは何か? もうわかってるけど、やっぱりそう書いてみたくなる。
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# by ropponguimovie | 2008-02-11 17:34 |

ある愛の風景

 『しあわせな孤独』のデンマークの女性監督、スザンネ・ビア監督の作品なのですが、公開が遅かった気がするなあ。今ごろ「アルカイダにヘリコプターが打ち落とされる国連軍エリートの夫」を描いても、ずれてる気がしてしまいますが…。

 美しい妻と娘、国連軍人(とても名誉ある仕事、というニュアンスなんだろう)というキャリア、すべてがそろっていた夫が、アフガニスタンに派遣される。軍人といっても前線の泥臭い仕事とは無縁だった彼にとって、そこで待っていたのはあまりに過酷な体験だった。 幸運にも彼は帰国するが、その過酷な体験を、彼のまったく違う人間に変えてしまった。やさしく温厚で軍人の鑑みたいだった男が、悪夢にさいなまれ、気がすさみ、妻と弟との浮気を疑い、そしてそれは事実になってしまう…。

 うーーーん、どうしても「今頃気がついたの?」って書きたくなってしまうんだよねー。彼が経験するのは、軍人としては当たり前のことなのに。それを知らないで軍隊に入ってしまった、ということ?
 でもきっと多くの軍人はそうなのかもしれない。っていうか、そうじゃないと軍隊なんか入れない? っていうか、両方の世界を知れた彼だからこそ、このようなドラマの主人公になれる?(軍人は「絶対死なない軍人」と「死ぬために雇われた軍人」に分かれている。昔はそうでもなかったみたいだけど)。
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# by ropponguimovie | 2008-02-11 17:10 |

アヴリルの恋

 主人公アヴリル(ソフィー・キートン)が、なんてかわいい! 脱ぐシーンがあるのだけど、むっちり太っているのも素敵だ。

 主人公アヴリルは、赤ん坊のときに修道院の前に捨てられ、修道女となるべくそこで育てられてきた。21歳となったとき、彼女は先輩の修道女から、「あなたには本当は双子の兄がいる」と告げられる。
 本当は修道女になる前、聖堂にこもって一人きりで2週間の「行」をしなければならないのだが、先輩の修道女の「私がなんとかしておいてあげるから、そのあいだに行っていらっしゃい」というサポートを得て、彼女は兄を探す旅に出る。

 この映画は構成がきっちりしていて、この修道女や厳格な修道院長のあいだに、過去に何があったのか、どんでん返しが用意されている。
 
 自分の私物を土に埋め、名前も変えて修道女になる、という儀式。本当は絵の才能があるのだが、それを伸ばすことは最初からあきらめているアヴリル。双子の兄とフランクな恋人(男)。しっかりした構成と、「あ、素敵だな」と思わせる小道具との組み合わせがにくかったです。
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# by ropponguimovie | 2008-02-11 16:55 |

中国植物学者の娘たち

なんか、今頃更新してますが、
資料整理のため、記録を残しています。

 ダイ・ジージェ監督、ずるいなあ、と私はよく思う。政府給費留学生としてパリに渡って以来、彼はフランスを生活の拠点にするわけだが、その遠いフランスから見た中国、というのを、彼は自由自在に捻じ曲げる。その捻じ曲げは、美しい場合もあるし、真実をついている場合もあるし、いたずらに挑発的である場合もある。中国政府、怒るだろうなあ、と、私は納得できる。

 この映画では、本当に彼は「やりたいようにやってるなあ」と思う。中国=自由の禁じられた国、という命題を、彼は、許されざる同性愛というモチーフをもって描いた。
 中国でロミジュリを演じるこの二人の女性が、それはそれは美しいのだ。チェン・アンを演じるリー・シャオランは、中国の女優の多くがそうであるように、舞踏によって鍛えられたからだの持ち主だし、中国とフランスの地を引くミレーヌ・ジャンパノワもマルチ・レイシャル独特の美しさ。
 そして、ふたりを取り巻く環境もあまりに美しい。女性のひとりチェン・アンは植物学者の娘であり、小さな離れ小島(島全体が薬草園)という環境で、隔絶されて暮らしている。そこでは緑が意思をもって、ふたりの愛を見守り、守る。新井素子が10代で書いた小説『グリーン・レクイエム』を思い出した。

 エロいのです。レズの話だから。それだけ見に行くだけの価値はある。美しいエロス、つまり、これはファンタジーです。それなのに、みょーに中国政府を刺激している。まるでこれが事実だといっているように見える。これがこの監督のずるさだけど、もちろんそれは物語をさらに美しくするために機能している。
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# by ropponguimovie | 2008-02-11 16:45 |

魔法をかけられて

 3月14日公開のディズニー映画
 『魔法をかけられて』
 を見ました。

 すごい、えらいよ、ディズニー。

 ドリーム・ワークスがアニメ部門を設立(ディズニーで「いじめられた」といってる人がCEOらしいですね)、して以来、ディズニーは、「シュレック」によって、徹底的にパロディ化されてきたんですよね。
 そして、そのパロディが大うけしてしまった。

 それに対してディズニーがとった対策は、「自分で自分をパロディ化しちゃう」ことだった!

 今回のお姫様、ジゼルって、昔の天地真理をほうふつとさせます。

「動物とお話ができて、感情は歌で表現して、理想の王子様とは明日結婚」

 そういうディズニーの古典的なお姫様(さんざんフェミニストから批判されてきた自立心をもたない女)を、

 ディズニーは自分で「まだ自我にめざめていない女」だと規定するところから物語を始めたのです。

 おもしろいのですが、その、自我にめざめていない天地真理か「女王様のお買い物」みたいな姫(ディズニーは王様のブランチを見てたのか?)、が、男のジェンダー・フリーにひとやく買う。

  男がロマンチックになるためには、男としての狩猟本能をかきたてほうがいい、というやり口もあるんだけど、この映画では、「感情の解放=ロマンチック」ととらえているから、ジェンダー・バリアはとったほうがいい、ということになってる。

 だから、ラストのクライマックスがすごい。キングコングのパロディだ!(意味不明ですみません、ネタばれ書くのきらいなの)
 
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# by ropponguimovie | 2008-01-30 08:18 |

やせっぽちの女、イーディ・セジウィック(『ファクトリー・ガール』)

 久々の更新です。
 GW公開の、アンディ・ウォーホルのミューズだった実在のモデル、イーディ・セジウィックを題材にした、『ファクトリー・ガール』を見ました。

 
 ウェイフ(浮浪者)・モデルとは、のちにケイト・モスをさしていうようになった言葉ですが、モデルでウェイフ・モデルじゃないモデルなんているのかしら。
 どんなに規制がかかっても、モデルの手足と首は恐竜のように長く、おっぱいは小さい。

 叶姉妹みたいな人は別のカリスマだけど、ファッション・モデルにはなりえない。どういうわけかわかんないけど、ファッション・モデルとは、女性として成熟の香りを出したらだめなのです。
 もしかしたら、「ファッショナブル」であることが、「成熟とは反対」であるからかもしれません。


 へんな逆恨み(?)なんですけど、私は「からだを痛めつけられる人」って、うらやましいなあ、と、私は思ってきました。
 私は摂食障害になったこともないし、タバコはすってたけどおいしいともかっこいいとも思わなかったし、お酒は飲めないし、薬はお金がないし、セックスはそんなにもてない。何よりもすべて、「そのときの快感」より「その後の罪悪感」のほうが強くて、気持ちがいいと思ったことがないからのめりこめない。
 唯一の私の「痛めつけ」が罪悪感、という、そんな青春を送ってきた気がします。

 そういう人から見ると、イーディは輝いているような、嫉妬の対象でもあるような。

 だけどあるときふと、「自分を痛めつけなくてもかっこよく輝くことはできる(当たり前か、でも今頃気がついた)ってことに気がついて見ると、そこにいるイーディの、なんと「かげのうすい」ことよ。

 本当に、お気の毒としかいえない。

 きれいすぎるシエナ・ミラーが演じるイーディ、メレディス・オストロム演じる、ぜんぜん笑わないニコ、そんなものがかっこよくうらやましく見えていた自分って、なんなんだ?

 きっと、笑顔は少なく、でも、たくさん愛をもらうことが効率的な生き方だと思ってたんだ。
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# by ropponguimovie | 2008-01-30 08:03 |

今週、いちばん癒せる映画! vol.36 『エディット・ピアフ 愛の賛歌』(9/28公開)



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今週、いちばん癒せる映画! vol.36 『エディット・ピアフ 愛の賛歌』(9/28公開)

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 メルマガご購読、ありがとうございます。
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「この映画は癒される!」という視点に絞って1本を紹介するマガジンです。


今週は、9月28日公開の『エディット・ピアフ 愛の賛歌』を紹介します。


「愛の賛歌」って、一度は聞いたことありますよね。
「君が愛してくれるなら、空よ落ちろ、地球がひっくり返ってもいい」っていうやつ。
 結婚式で、よく歌われますね。


 私、あれ、嫌いでした(笑)
 嫌いだったから、見に行きました。(爆)


 嫌いだったから、「どうしてこんなの作っちゃったの?」っていう気持ちが消えなかったんですね。


 そーかー。あれは、長年の不倫関係だったうえ、最後は飛行機事故で死んでしまった相手に
ささげる歌だったんですね。


 エディット・ピアフこと、エディット・ジョアンナ・ガションは、1915年、フランス生まれ。
旅芸人の父親と、ストリート・シンガーの母親との間に生まれ、父親、母親、
父方の祖母(娼館を経営)のあいだを転々として育てられます。やがて独立、
彼女の才能を評価した興行師から「ピアフ(すずめ)」の名前をもらいます。
たちまちスターダムにのぼりつめるも、
周囲で殺人が起こったり、結婚したり、離婚したり、不倫したり
 不倫の相手に死なれて精神的に不安定になったり、
 病に倒れ、48歳で死ぬまで、あっちにぶつかり、こっちにぶつかり、の人生。


 そんな彼女の人生のどこが「癒せる」か、というと、
彼女が人生の最後に歌う『水に流して』という曲なんです。
 私はこの曲を、この映画を見るまで知りませんでした。
 病気に倒れ、再びステージに戻れるかどうかわからないときに、
彼女のところに直接営業があり、彼女が気に入った歌だそうです。


 いいえ、ぜんぜん
 いいえ、私は何も後悔していない
 私が人にしたよいことも
 悪いことも
 何もかも、私にとってはどうでもいい
 いいえ、ぜんぜん
 いいえ、私は何も後悔してない
 私は代償を払った、清算した、忘れた
 過去なんてどうでもいい


 そうか、ここまでやっても(笑)、人間って、その境地に達せられるんだ。
 そんな気持ちにさせられる。
 ここには、不器用ながら戦うように人生を生きてきた人の、
 自分の人生に対する受け入れがありますね。


 この歌、日本じゃあまり有名じゃないですね。
 全然愛を賛美してない『愛の賛歌』や、人生の不安を擬音で見事にあらわした『パダン』や、
ワインに酔ってるような気がして頭がくらくらしてくる『ばら色の人生』は有名なのに。
 やっぱり、人間って、心を不安定にするものの方が好きなのかしら?


『水に流して』をもっと早く知っていたら、エディットが好きになってたのになー。


 ところで。
 フランス人は、世界で一番エレガンスを愛する国民だといわれていますが
(そもそも「エレガンス」ってフランス語です)エディット、って、全然エレガントじゃないんですよね。
丸まった背中、ぎょろりと大きな目、不安定な表情(おどおどした臆病さと傲慢さが交互に入れ替わる)
は、どっちかというと「エキセントリック」という感じで優美じゃない。
 
 ココ・シャネルって、「エレガンス」という言葉に世界一こだわったデザイナーだけど、本人が
「エレガントか?」っていわれるとそうじゃない気がしちゃうし、
 あと、マルグリット・デュラスとかも全然エレガントじゃないよねー。

 ぜんぶがぜんぶ、直接は付き合いたくない方々ばっかり(笑)
 でも、フランス人はそういう女性たちに対する尊敬を惜しまないですよね。
 

 あの心裡は、いったいどういうものなんだろう? 私には今でも不思議です。


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「今週 いちばん癒せる映画」!」 vol.36   発行74部
出典を明らかにしていただければ、無断転載は可能です。
2007.9.8 発行
発行人・石塚とも
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# by ropponguimovie | 2007-09-08 08:55 |

今週、いちばん癒せる映画! vol.35 『ブラック・スネーク・モーン』(9/1 公開)



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今週、いちばん癒せる映画! vol.35 『ブラック・スネーク・モーン』(9/1 公開)

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 発行が遅れてしまい、申し訳ありません。
 今週の1本は、サミュエル・L・ジャクソンとクリスティーナ・リッチ主演の
『ブラック・スネーク・モーン』です。


 タイトル(もしくは宣伝)が、映画がもつ「だまし」の一翼をになっている映画、
というのがあります。
「まるでこの人が犯人」というように思わせておいて、別の人が犯人であったり、
中には「まるで男女のラブロマンス」のように思わせておいて、見てみると政治的メッセージが
がんがんに伝わってくる、テーマまで違う映画であったり。


 今週紹介する『ブラック・スネーク・モーン』もそんな映画の一つ。
 なにしろ、ポスターがなあ・・・。
 サミュエル・L・ジャクソンにしばられた金髪美女(クリスティーナ・リッチ)が挑発的な
視線をこちらに向ける姿は、愛に不器用な男による「完全な飼育」、もしくは
「キング・コング」を思わせます。
(町山智弘さんによると、「キングコング」って、黒人奴隷のメタファーだそうですね。
 ここにサミュエル=黒人、クリスティーナ=白人、って図式が入ってきちゃうから
 私たちの脳みそが、ある種の「よけいなストーリー」を想像しちゃうんですよね)


 ↑で、この「よけいなストーリー」を観客に想像させておいて、ぜーんぶ壊す、
というのが、『ハッスル・アンド・フロウ』のクレイグ・ブリュワー監督の狙いのようです。


 キリスト教という特定の宗教に裏打ちされたものではありますが、非常に深い
赦しと再生の物語となっています。


 ポスターだけ見ると、サミュエル・L・ジャクソンは、クリスティーナ・リッチと恋愛関係に
なるように見えるんですが、そうではないんですね。サミュエルの役割は、
子供のときのトラウマに起因してセックス依存症をさまようクリスティーナの完全な「援助者」。
ふたりの人生は、クリスティーナが傷ついて彼のところに転がり込むはめになったとき、
交差点のように、ほんの少し重なるだけ。彼らは「共に歩む」関係にはなりません。


 でももちろん、この、「ほんの少しの重なり」が、彼らの人生に決定的な影響を与える
わけですね。


 さて、現実の人生に立ち返ってみて、こういう、「ほんの少しの重なり」って、あまり
人生に大きな影響を与えないことが多いですね(笑)。私たちの前にクリスティーナが
現れたとき、私たちはこんなに深くコミットしないし、その結果自分の人生も変わらない。


 でも、自分の人生を変えようと思ったら、自分の人生を変える機会を探すのでなく、
向こうからやってくるクリスティーナにどういうふうに関わるか、なんだなーと、
この映画を見てしみじみ思ってしまったのでした。


*******************************
「今週 いちばん癒せる映画」!」 vol.35   発行70部
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2007.9.2  発行
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# by ropponguimovie | 2007-09-02 09:08 |

今週、いちばん癒せる映画! vol.34 『ミス・ポター』(9/15公開)



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今週、いちばん癒せる映画! vol.34 『ミス・ポター』(9/15公開)

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「この映画は癒される!」という視点に絞って1本を紹介するマガジンです。


 今週は『ショート・バス』の紹介をします、と予告していたのですが、
急遽9月15日公開の『ミス・ポター』に差し替えになりました。
 どうしてかというと、9月3日に開催される試写会を、5組10名様にプレゼント
できることになったからです!(パチパチ)


 応募要項は、この号発行した後、号外にてご案内しますので、お楽しみに♪


 それでは、『ミス・ポター』の紹介です。


 ビアトリクス・ポターTM(←登録商標)、ああっ、史上最強の金持ち姉さん!!


 実は私はこの映画評を「週刊金曜日」に書こうと思ってたんですが、
「週刊金曜日」に執筆していて肩身が狭いところは、この雑誌の、読者、執筆者、
編集者含めて、私以外の誰一人としてお金が好きな人がいないんじゃないかってことです(笑)


 でも、それもそのはずで……。
「自分の好きなことをして」
「みんなに喜ばれることをして」
「環境も壊さず、内容が暴力的でもなく、誰かを搾取することもなく」
「お金に振り回されることもなく」
「得たお金をむなしいことに使わない」

 そんなお金持ちの人なんて、今まで見たことない……。
 「お金持ちなんて、ろくでもない人に決まってる」と思ってしまうのも当然でしょう。


 でも、この映画を見るかぎり、ピーターラビット(R)の作者、ビアトリクス・
ポターはそうなのです。


 ポターは、お金持ちになることが人生の目標ではありませんでしたが、
お金をいたずらに「汚いもの」と思うこともしませんでした。
 何度も出版社に断られたあげく、世紀の名作となった『ピーターラビットのおはなし』
(TM)を自費出版するのですが、これが評判を呼ぶと、もう一度商業出版の
道を模索します。その結果の出版。
 また、彼女は世界初の「キャラクタービジネス」の創始者でもありました。
(ウォルト・ディズニーじゃなかったんだ! びっくりしました)
 自らぬいぐるみを作って、ドイツ・シュタイフ社にプレゼンしたそうです。


 そして、後年の「ナショナル・トラスト」運動のさきがけとなる、画期的な
、4000エーカーにも及ぶ、湖水地方の土地の買取。
映画の中で、土地の競売シーンがあるのですが、
並み居る開発業者たちをおさえ、金の力でバッタバッタと落札していく
シーンは、まさに「金持ち姉さん」!
 でも、決してイヤミではなく、小気味いい。
 主演(製作総指揮も務めた)レニー・ゼルヴィガーの魅力もあります。


 こんな生き方を見ると、「あ、お金もちも悪くないな」
「お金には、こんなふうに使えばすごい力を発揮するんだな」
 と、しみじみ思わされてしまうのです。


 そんなポターの人生はあまり知られてなくて、
 例えば、
「生きているうちに1枚しか絵が売れなかった画家・ゴッホ」
の人生の方が有名だったりする、
 っていうのって、情報方操作としか思えない(笑)


「自分の好きなことをするとつらい目にあうぞ!」という
という、恐怖のメッセージの蔓延であるような気がします。


 だからこそ、ポターの人生を見て、
「こんなふうな素敵な生き方があるんだ!」って
イメージトレーニングしてほしいと思うのです。


 もちろんそこに、チャレンジがまったくなかった
生き方ではないけど。


 この映画のタイトル「ミス・ポター」って、泣かせます。
 今時、女性のことを「ミス」なんて呼ぶこと、ほとんどないですけど、
当時、30を超えた女を「ミス」と
呼ばれることは、「あんたは女としての価値がない」と烙印を押す、
一種の社会的差別でした。
 しかし、そんなミス・ポターは、しかし、数々の縁談を断り続け、30を過ぎる
までに、絵を描くことに没頭します。


 そして初めて出会った自分を支えてくれる編集者との出会い…。
彼女の素敵なところは、
「自分が本当に欲しいもの以外は『いらない』といい続けた」
ところでもあります。


*******************************
「今週 いちばん癒せる映画」!」 vol.34  発行69部
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2007.8.24 発行
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# by ropponguimovie | 2007-09-02 09:06 |

今週、いちばん癒せる映画! vol.33 今秋・冬映画の展望

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今週、いちばん癒せる映画! vol.32 今秋・冬映画の展望

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 先週、試写会プレゼントをやりましたら、メルマガ購読者が突然10人増えてました。
 ちょっと、嬉しかったです。


 このメルマガ発刊のときにたてた、目標は、「読者が100人になったら、
映画会社さんに交渉して、試写会プレゼント出してもらう」でした。
 それが、読者半分で、達成できた。
 これ、ぜひ、今後もトライしていきますので、これからも
よろしくお願いいたします。


 さて、今週は、順当に行くと『ベクシル 日本鎖国』なんですけど、
私はこの映画の設定にかなり疑問をもっております。

 だって、2070年って、温暖化で地表はないんだよ(いや、ほんとに)。
その頃出てくる「ニュータイプ」って、人間に「えら」があるんじゃないかと
真剣に考える今日この頃です。。。。


 というわけで、今週は、この秋・冬、注目の映画を、予告編的に
何本か紹介します。
 最近やっと、ふつうに試写室に通えるようになりまして、この秋冬は、
紹介したい映画が、たくさんあります。


『ヘアスプレー』(10月中旬公開)
87年オリジナル映画、2002年ブロードウェイでミュージカル化の再リメイク。
60年代バルチモア。白人のおでぶな女の子が、
ダンス大好きなゆえに、黒人文化に魅せられ…、というお話。
13キロの肉襦袢をつけて、主人公の母親役に挑むのは、ジョン・トラボルタ!


『パンズ・ラビリンス』(11月公開)
 今年イチオシかも~
 試写室連日満員(1度は入れなかった)
 外国映画なのにアカデミー3部門賞他、昨年~今年世界中で賞をとりまくっている、
 メキシコ発のダーク・ファンタジー。
 本当にかけねなしの「衝撃のラスト」だった…


『いのちの食べかた』(11月公開)
 「加工食品」って、お菓子やソーセージだけじゃない。近代社会では、
魚をさばくのも、牛をさばくのも、レタスをもいでラップに包むのも、
みーんな食品加工。みーんなベルトコンベアの上。
 ドイツのニコラウス・ゲイハルター監督が撮った
 それ以上でもそれ以下でもない映像を粛々と見せるドキュメンタリー。


『キングダム』(10月公開)
 アメリカFBIが、サウジアラビアに乗り込んで、アラブのテロリストを
一網打尽…という、アホなハリウッド映画に見せておいて、
実は、いいたいことは全然別にある映画。
 主演は、ジェイミー・フォックス。


『レディ・チャタレイ』
『チャタレイ夫人の恋人』って、バージョンがいくつもあるって、ご存知でした?
これは、D・H・ロレンスの第2稿を元にフランスの女流監督が映画化。
 キャスティングがすごくよい、じわっときた。


『バレエ・リュス』
 ロシア革命後、パリに亡命してきたダンサー達で作られた、伝説のバレエ団。
1950年代に完全消滅するまでの(一派はバランシンと共にNYCバレエに
引き継がれる)、彼らの運命をおったドキュメンタリー。
 今も元気で世界中でバレエを教える、バレエ界の日野原重明さんみたいな
ムッシュ、マダムがたくさん!


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「今週 いちばん癒せる映画」!」 vol.33  発行65部
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2007.8.17 発行
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# by ropponguimovie | 2007-08-17 23:05 | 比較論やエッセイ

今週、いちばん癒せる映画! vol.32 『シッコ』(8/25 公開)


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今週、いちばん癒せる映画! vol.32 『シッコ』(8/25 公開)

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 今週は、8月25日公開のマイケル・ムーアの最新作、『シッコ』をお伝えします。
 8月25日の週には、同じ週に公開される『ショート・バス』をお伝えする予定です。

 
 かの『ボーリング・フォー・コロンバイン』『華氏911』を生み出した
「映像のテロリスト」マイケル・ムーアが「癒せる映画」を作り出せるのかって?


 いやー、いい映画でしたよ。私はプレス試写室なのに、映画を見て、何回も拍手しちゃった。
 上映後も、室内から、拍手が起こりました。


 理由は、『シッコ』は、文字通り、アメリカで医療保険の不備(未必の故意の殺人というべきか?)
によって病に苦しむ人を癒す「行動の映画」であり、
 また、映画からあふれ出す感情が、ユーモアによる笑いと癒しの涙だからです。
 イラク戦争への憤懣をぶちまけたため、彼自身のダークな感情のみが伝わってきて
かえって批判を浴びることになった『華氏911』に比べ、彼自身の圧倒的な人柄的成長が見てとれます。


 アメリカの医療保険の不備は有名で、健康保険充実度は世界37位と先進国中最低、
乳幼児の死亡率はキューバより低く、6人に一人が無保険、毎年1万8000人が治療を受けられずに
死んでいく…というのは、どこかですでに聞いたことがあるかもしれません。

 
 しかし、アメリカでは、【保険に入っているのに、治療が受けられない】
【保険に入らないのに、入れてもらえない】というほうが、さらに深刻な問題となっています。

 アメリカでは医療保険会社が医者を雇っているので、「治療が不必要」と診断した医者には
「(無駄な)支出を減らした」というむねの報奨金を与え、加入者には何かと理由をつけて
保険金を払わない仕組みになっているからです。
 さらに保険会社は政治家に多額の献金をし、「国民皆保険制度」ができそうになると
「それは社会主義だ!」とキャンペーンを張って、法案をつぶしてしまいます。
 アメリカの医者は、せっかく技術を身に着けても、「それを使わない=患者を救わない」ことで
収入を得ているのですね。自分達もずいぶんむなしいでしょうね。


 ムーアはアメリカの保険がいかにひどいか、他の西欧先進国が、アメリカと比べて
どういう医療制度をもっているか、カナダ、イギリス、フランスを訪ねるのですが、
その途中、あることに気づきます。


 それは、
「自分達が幸福だと信じているときほど、不幸なことはない」
 ということです。


 たった1日でもアメリカ側に渡るときはカナダで旅行保険をかけていく親戚、
(アメリカでカヴァーされないと困るから)
 フランスの手厚い育児保護システム(産休期間中、国からハウスキーパーが
派遣されてくるんですよ!)医療費はもちろん全部無料、
 イギリスの病院も全部無料なので、病院に「会計課」がない! 裏口に一つ
あるから「これは何だ?」と思ったら、ある一定の条件(所得が低い)などを
満たした人には、病院に来るまでかかった交通費を返す窓口だとか。
 イギリスの病院では、病院が患者にお金を渡すのです(笑)


 日本人の我々から見てもぎょっとするほどの、めぐまれた医療制度です。


「じゃあ、『本当に幸福だ』と思っているときと、
 『幸福だと思わされているとき』とは、どう違うの?」

 と思うかもしれません。


 その違いが、この映画でははっきりわかります。


「ああはなりたくないよね、という対象があるとき、人は操られてる」


 たとえば、アメリカでは、国民皆保険を、本当に「社会主義みたいだ!」とい
って怖れているんです。
 まるで、国民皆保険になったら、他の自由がなくなって人の悪口をいったら
粛清される、と思ってるみたいに。


 映画の中でマイケル・ムーアは、「ちょっと考えたらへんだよねー」という
例をいろいろ出してみます。たとえば、「アメリカだって図書館は税金
払ったらタダなのに、どうして医療はそうならないの? 図書館があるから
社会主義だって、誰も言わないでしょう?」etc. でも、なんか
みんな「社会主義は怖い!」って思っちゃって、すっかり
マインドコントロール。


 これ見てると、「北朝鮮はひどい国」ってメッセージを流される
わが国も、疑ったほうがいいような気がしてくる。


 マイケル・ムーアのバッシングサイトの運営者でさえ、妻が病気になると
サイト運営してられないアメリカ。


 映画の中で、ムーアは、911の勇士である消防士の3人を連れて、ある
国に行きます。(「国の英雄」であるはずの彼らが満足な治療を受けられない
なんて、やっぱり北朝鮮以下?!)
 アメリカ人が「敵」だと思っているその国で、彼らは手厚い治療を受け、
最後に消防署に招かれます。敵だと思っていた彼らが
「同じ消防士としてあなたたちを尊敬している。私たちは兄弟だ」


 この瞬間に立会い、撮影をすることに成功したムーアは、
きっと、彼自身にもそういうやさしさが育ってきているのではないかと
思うのです。いらだちだけではなく。


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「今週 いちばん癒せる映画」!」 vol.32  発行55部
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2007.8.3 発行
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# by ropponguimovie | 2007-08-04 21:47 |

今週、いちばん癒せる映画! vol.31 『エヴァン・オールマイティ』


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今週、いちばん癒せる映画! vol.31 『エヴァン・オールマイティ』

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 今週も、紹介できる映画を見ていないので、先週ちらりとお伝えした、先週、トム・シャドヤック監督の最新作で後悔注しになってしまった、『エヴァン・オールマイティー』をお伝えしようと思います。(秋ごろ、ユニヴァーサルからDVDは発売されます)


 トム・シャドヤック監督は、『ライアー・ライアー』や『ブルース・オールマイティ』など、神様が出てくる「スピ系コメディ」の第一人者なんですが…とにかくよくはずすんですよね。興行成績ににすごいムラがあります。


 今までの最高ヒット作が、『ブルース・オールマイティ』$242,589,580 これは、ボックスオフィス歴代の46位に入ります。今までアメリカで公開されたすべての映画の46位ですよ。これってすごい。上位を見てもらえばわかりますが、誰でも知っている映画がずらりと並びます。

 もう一作、『ライアー・ライアー』が99位に入っていて、$181,410,615。これも『ジュラシックパーク3』や『ミッションインポッシブル』『インディ・ジョーンズ魔宮の伝説』『プリティ・ウーマン』などに勝っている。
 (私はこの作品、日本で大感激してみたのに、ほんとーーーにお客さんが入ってなかった…)


歴代興行成績はこちら。
http://movies.yahoo.com/mv/boxoffice/alltime/ 


 一方で、今回日本でお蔵入りになってしまった、『エヴァン・オールマイティ』は $93,567,015、私も「わけわからん」と叫んでしまった超スピ系映画『コーリング』は $30,063,805だからなあ…


 でも、『エヴァン・オールマイティ』は本当に問題作。
 とくに、7月7日の東京平和映画祭で上映された『エンド・オブ・サバーピア』と比べると、もう怖いの怖くないのって。

『エンド・オブ・サバーピア』公式サイト
http://www.endofsuburbia.com/


『サバーピア』とは、「サバーブ(郊外)」と「ユートピア」の組み合わせで作られた造語ですね。かつてのアメリカ人が憧れた住宅のイメージでした。


 ところが、大規模開発の後には、実は、郊外に憧れた人が求めるものは、何も残らないんですね。森とか、鳥の鳴き声とか。郊外に必ずあるのは、「大車線の道路」だけです。
 

 そして、「オイルピーク」がやってくると、車がないと動けない郊外生活は機能が麻痺し、
うち捨てられてしまうのです。

「オイルピーク」という言葉をご存知でしょうか。今、インド、中国で石油の使用量が爆発的に増えています。従来「資源の枯渇問題」が心配されるのは、石油がなくなってしまう時のことでしたが、今は、石油の需要が供給を上回ってしまう日のことです。そしてそれは、2010年ごろといわれています(…って、あと3年なんですけど…)

参考文献
『地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか」
 田中優 扶桑社新書


 さて、『エヴァン・オールマイティ』は、先週もお伝えしたように、『ノアの箱舟」 のパロディです。


 下院議員に当選し、住宅地開発を進める先輩議員の「派閥」にも順調にもぐりこむエヴァン。そんなところに、『ブルース・オールマイティ』にも登場したモーガン・フリーマンが演じる「神」が、材木をばんばん送りつけます。「箱舟を作れ」と。
 なんか、世界中の動物がつがいで集まってきちゃうし。
 しょうがなく、エヴァンは箱舟を作り始めるのですが…
(前半は箱舟作ってるだけでアクションが少ない、このあたりが興行的失敗の原因でしょう)


 さて、洪水が来る、と預言された日。
 みんな待ってる。「それ見たことか」顔で。雨は降らない。降らない。降らない。
 やっぱり洪水は来ないのか。
 ところが…来た! それも意外なところから!


 この洪水が来たという原因が、まさに、「エンド・オブ・サバーピア」の延長なのです。乱開発のつけ。しかもそこに議員がからんでる。本当にありがちな話ではありませんか。


 そんなわけで、この映画はコメディなんですけど「不都合な真実」をきっちり描いたわけで、劇場公開されないことは非常に残念でした。
 ビデオになったら、ぜひ見ていただきたいです。


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「今週 いちばん癒せる映画」!」 vol.31  発行56部
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2007.7.28 発行
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# by ropponguimovie | 2007-08-04 21:45 |

今週、いちばん癒せる映画! vol.30 『ブラインドサイト』

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今週、いちばん癒せる映画! vol.30 『ブラインドサイト』

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 メルマガご購読、ありがとうございます。
 このメルマガは、今週公開される映画の中から,
「この映画は癒される!」という視点に絞って1本を紹介するマガジンです。


 先週、1本さぼっちゃってから、トム・シャドヤック監督の最新作、『エヴァン・オールマイティー』を見ました。


 『ライアー・ライアー』や『ブルース・オールマイティ』など、神様が出てくる「スピ系コメディ」の第一人者なんですが…今回の作品はすでに全世界的にこけていて、公開中止、決定、だそうです(ビデオは発売されるそうです)。
 これは『ノアの箱舟』のパロディです。
 たしかに前半、映像的に動きがとぼしいのがきついのかもしれませんが…(なにしろ船作ってるだけだから)、内容としては大問題作で、ぜひぜひ見ていただきたいです。
 

 詳しいことは、また、推薦する映画のなかった週にあらためて解説したいと思います。


 さてさて今週は……
 大感激の『ブラインドサイト』を紹介したいと思います。


 私はこの映画に出てくるふたりのキーパーソン、エリック・ヴァイエンマイヤーさんとサブリエ・テンバーケンさんに、完全にやられてしまいました。


 とくに、12歳で全盲となり、しかし、それを「障害」ではなく「特質」だと思って育ち、教育終了後、単身中国にわたり、チベット語の点字教材を開発、しぶる中国政府を無視して単身ラサに乗り込み、そこで「国境なき点字」を立ちあげたサブリエ・テンバーケンさんは、今、私がモデリングしたい人、ナンバー1です。過去にマザー・テレサ賞を受賞、2005年ノーベル平和賞候補、オプラ・ウィンフリーが選ぶ「オプラが紹介したい8人の女性」にも選ばれています。
 年齢が書いてないんだけど、まだ、35歳ぐらいじゃないかなあ。


 エリック・ヴァイエンマイヤーさんは全盲の登山家。世界で150人しかいないエヴェレスト(チョモランマ)登頂者のうち、全盲は彼ひとりです。この映画のプロデューサー、シビル・ロブソン・オファーのトークショーに出席したのですが、彼は、「レーザー・フォーカス」の持ち主だといっていました。つまり、すごい集中力の持ち主だって事ですね。
 きっと「イチロー」とか「マツイ」も「レーザー・フォーカス」の持ち主なんだと思うけど、全盲の彼がエヴェレストを登頂した秘訣は、彼の視覚障害の問題うんぬんじゃなくて、アスリートとして誰でもが備えている集中力にある。当たり前のことなんだけど、この映画を見ると、それがよく伝わってきます。

 
 そんなふたりが出会ってできたプロジェクトは、ラサの学校に通う盲学校の子供達を、エヴェレスト(の隣り)、でも、7000メートル級の山に登頂させる、という、すごい、プロジェクトなんです。


 チベットって、ダライ・ラマVS中国の対立のおかげで、信心深い心やさしい人がいっぱい暮らしているのかな~と想像してましたが、それは私の幼い楽園幻想でした。ラサは信心深い分迷信も深く、とくに盲人は、「前世で悪行を働いた」とされて、差別の対象です。映画の冒頭で、杖を持った少年にぶつかられたおばあさんが、「罰当たり! お前らなんか、父親の死体でも食ってな!」 とののしりを浴びせます。私、人生で、あんなひどい言葉、聞いたことありません。ショックでした。


 子供達の中には、学校で勉強が一番できたのに、視覚を失ってからは8年間家の中に監禁されていた子供とか、ストリートで物売りをさせられて、虐待されて身体中タバコの跡だらけの子なんか出てきます。


 その子供達が、「国境なき点字」で教育を受け、チベット語、中国語、英語が話せるようになり、マッサージやタイプなどの技術を身につけていく姿には、本当に力がわいてきます。


 その子供達とサブリエが、エリックがエヴェレストに登頂したという話を聞いて、「ぜひ、私たちの所でワークショップをしてください」とメールところから、この映画は始まるのです。


 ところで、映画のタイトル「ブラインドサイト」ですが、これは、
 視覚障害の人たちがもつ、『第2の視覚』とでもいうべき感覚のことだそうです。
 皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、彼らに向かってボールが飛んできたときに、見えないはずなのにぱっとボールを受け止める、その感覚のことですね。


 映画を見ていて本当に面白いんですが、一応私は視覚があるから、ブラインドサイトがあるかどうかチェックする機会がありません。ところが、映画を見ているうちに、自分にもブラインドサイトがあって、その感覚が、どんどん開かれるような気がしてくるのです。


 ブラインドサイトとは、医学的でもあり、霊的でもあり、同時にごく一般的な「勇気」とか「集中力」という言葉に置き換えられるものかもしれません。
 エリックもサブリエには、その「ブラインドサイト」があります。この山登りに挑戦した子供達も、みな、「ブラインドサイト」を身に着けていきます。
 そして、見ている私たちにも、その「ブラインドサイト」が感染してくるような感じがしてくるのです。
 その感覚って、今思い出しても、(言い方悪くて申し訳ないんだけど)、ちょっと気味が悪い感覚なの。「うしろにひとりいる!」っていうか(笑)。でもこの感覚、きっと、人間としての能力の開発なんだと思います。

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# by ropponguimovie | 2007-07-20 21:34 |

今週、いちばん癒せる映画! 号外『7月7日のチケットプレゼント』


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今週、いちばん癒せる映画! 号外『7月7日のチケットプレゼント』

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 このメルマガは、今週公開される映画の中から,
「この映画は癒される!」という視点に絞って1本を紹介するマガジンです。


 先週、メルマガ発行をさぼりましたお詫びも兼ねまして……。
 チケットプレゼントをします!
 それも、1枚のチケットで、8本もも見られるという、すごいチケットです!
(ただし、7月7日、1日限り限定のチケットです)

 しかし!
 この映画を強くおすすめするか、というと、しません
(プレゼントするっていってるのに……)

 でも、正直言うと、そうなんです。


 どうしてかというと……。
 この映画たちを見ると、本当に人生変わっちゃうんです……。


 ある自己啓発セミナーの広告で、「人生を変える準備ができている人だけ
来て下さい」というのを見たことがありますが、そんなもんじゃないんです。
 

 でも、芸術というのは、本来そういうものだと思います。
 また、映像というものも、そいうものを撮影できたら本望というか……。


 「東京平和映画祭」って、そういう映画祭なんです。
 私自身、一昨年にこの映画祭の取材をしたことは、人生の大きな転機に
なりました。
 公式サイトは↓
http://www.peacefilm.net/


 「へいわ」という言葉からむしろ正反対の、厳しい現実を見せる映画が並びますが、
私たちの健康、環境、人権、について、知ることが大切だと感じさせられます。


 このチケット(1枚3500円)をプレゼントします。
 このメルマガの読者が現在55名で、地方在住の方もいらっしゃると思いますので
けっこう高確率で当たりそうですよ。どうぞ応募してください。

以下は、情報です。応募要項はこの情報の下に書きます。

● ○ ● ○ ● 転送・転載大歓迎 ● ○ ● ○ ●

第4回東京平和映画祭のお知らせ
http://www.peacefilm.net/

7月7日(土)に開かれる今年の東京平和映画祭。テーマは、
「食、農業、エネルギー」「戦争と平和」「過去から未来へ」。
明日からの考え方、生き方のヒン満載。安い参加費で8本も
見られて超お得です。(2、3本見れば元は十分とれます!)

◆上映映画:
1.『食の未来』(D.ガルシア監督・2004年・90分):
  米国の遺伝子組み換え作物による食品支配の現状が分かる
2.『サルー・ハバナ』(井坂泰成監督・2006年・33分):
  都市有機農業で自給に成功したキューバをレポート
3.『戦争をしない国 日本』(片桐直樹監督・2006年・90分):
  憲法9条をめぐる今日に至る経過を克明にレポート
4.『軍需工場は、今』(小林アツシ監督・2005年・41分):
  日本の軍需工場で働く人々の現実が分かる
5.『911スペシャル』(きくちゆみ解説&映像・2007年・60分):
  911同時多発事件の真相とは? 映像と解説で綴る
6.『エンド・オブ・サバービア』(G.グリーン監督・2007年・80分):
  オイルピークとは何か?米国の郊外の生活はいかに?
7.『懐かしい未来』(ジョン・ベイジ監督・2004年・55分):
  ラダックの伝統的な文化から学び未来へとつなげるヒント
8.『地域から始まる未来』(レンダー・ワード監督・2004年・25分):
  グローバリゼーションのあり方を問う

◆日 時:2007年7月7日(土)開場9:30 開催時間10:00~21:00
 
◆会 場:国立オリンピック記念青少年総合センター・
      カルチャー棟 大ホール(757名)
      渋谷区代々木神園町3-1 
      <アクセス>小田急線参宮橋駅下車徒歩7分
      http://nyc.niye.go.jp/facilities/d7.html
◆参加費:29歳以下 会員1,500円・一般2,500円
       30歳以上 会員2,500円・一般3,500円
 ●一般チケット:チケットぴあ各店、電子チケットぴあにて好評発売中!
           [P -コード:552-982]
 ●『東京ピースフィルム倶楽部』に入会と同時にチケットを会員価格で購入可!
◆託児サービスあり。要事前予約。takuji@peacefilm.net
◆主催:「東京ピースフィルム倶楽部」
★【問合せ先】事務局:浅野 TEL:090-4459-3020 mail:info@peacefilm.net

● ○ ● ○ ● ○ ● ここまで ● ○ ● ○ ● ○ ●



☆☆☆応募方法☆☆☆

下のフォームをコピペして、
dress94infoアットyahoo.co.jp
にメールしてください。(アットを@に書き換えてください)

1 お名前
2 希望枚数(1枚または2枚)
2 住所
3 このメルマガをどこで知りましたか?

応募締め切り 7月2日(月)
3日の朝に抽選して、すぐに事務局から送ってもらいます。


なお、個人情報保護のため、いただいたメールは当選者に発送後、
すべて破棄いたします。個人で営業メールを送ったりすることはありません。
では、ご応募お待ちしております。


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「今週 いちばん癒せる映画」!」 号外   発行55部
出典を明らかにしていただければ、無断転載は可能です。
2007.6.29  発行
発行人・石塚とも
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# by ropponguimovie | 2007-06-29 22:31

今週、いちばん癒せる映画! vol.27『吉祥天女』


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今週、いちばん癒せる映画! vol.27『吉祥天女』

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 先週、メルマガ発行をさぼりましてすみません……。
 お詫びに、と、申しますか、このメルマガを発行した後、
 もう1本発行します。
 なんと、「読者プレゼント」の告知です!
 楽しみにお待ちください。


 さて、今週おすすめの癒せる映画は、『吉祥天女』です。


 原作は、吉田秋生の漫画。83~85年に発表され、小学館漫画賞もとりました。
 私は吉田秋生という名前、彼が評判の高い漫画家であることを知っていましたが、
作品を読むタイミングを逃していました。映画を見たあと、あんまりびっくりして、
初めて読みました。

 
 過去に何重にも大人たちの犠牲にされたために、激しい怒りを抱えたまま大人へ
の入り口に差しかかった少女の物語です。
 (性的?)暴行、家の都合で振り回され、旧家を守るため許婚がいるという設定の
女子高生。そして、生まれ故郷の古い町に12年ぶりに戻ってきたという彼女は、
黒い髪と白い肌のミステリアスな美貌で、僕のようにかしずく男に送迎されて
車で登下校する……。


 演じている鈴木杏がいいです。鈴木杏は、インタビューで、「私には、
ミステリアスなところが1ミリもないものですから」と答えていますが、
鈴木杏はどうしてなかなか、魔性の女役が似合います。
ちらっとしか出なかった香港製作の『イニシャルD』もそうだし、
あと、子役で出た『ヒマラヤ杉に降る雪』だって、幼馴染の少年をぞっこんに
させてなかったっけ……?


 そんな魔性の少女、小夜子には、さまざまなハラスメントが襲い掛かるのですが、
小夜子は男達からの脅威を、見事にバッタバッタ。身体的パワー(武道)、
頭脳的パワー(姦計)、性的パワー(ひとりつつもたせ? 要するに、レイプのでっちあげ)
で、男達を次々に今の座から引きずりおろしていきます。死においやられる者も
続出します。
 彼女はいいます。
「私は、腹を立ててるの。自分が生まれてきたことにも。この世界にも」


 この「強い女」の設定は、80年代とどう関係があるのかな?
 80年代って、けっこうフェミニズムがもてはやされた時代でした。フェミと商業主義の
蜜月の時代、とでもいいましょうか。ジョルジオ・アルマーニが肩にがんがん
パッドの入った服を作り、マドンナが「処女のように~」とうたい
(つまり「私は処女じゃない」と歌っている)、「レディ80」なんて
名前の口紅が発売されたりなんかして。
 そういう流れでこのマンガが出てきたのか、でも、当時でもじゅうぶんに
小夜子は斬新な存在だったのか(後者だろうなあ)


及川中監督は、「『少女が犠牲になる事件が続いている今こそ
映画化する意味が十分にある』という思いのもと、作品化に踏み切った」と
コメントしているそうですが、私としては、「商業主義がフェミと手を切った
今こそ、映画化する意味がじゅうぶんにある」という気がします。
もう、誰ももてはやしてくれないのに、セクハラはあちこちでおってくるのに、
自立はしてかなきゃいけない。


 さて、本作には、原作にはなかった癒しのストーリーが追加されています。
それは、小夜子に憧れるクラスメート、由似子です。
 映画は最初、由似子が主人公であるかのように始まります。というのは、
高校生になった由似子(本仮屋ユイカ)は、男性にまるで興味がない、という
ことが物語の最初から明示されていて、そこにどうやらダークサイドが
あるだろう、ってことがわかるからです。この由似子のトラウマは、しかし
由似子本人と同時に、小夜子にとって劇的なものでした。
 由似子が子供から離れられなかった記憶……それを彼女が覚えていたことが、
小夜子を「この世の全てに腹を立てている」状態から、脱出させるのです。
 このストーリーを得て、『吉祥天女』は20年を経て、進化した気がします。


 原作が少女マンガなので、本当にマンガ的というか(当然?)ちょっと
昼メロというか大奥というかお約束どおりのエピソードも多いのですが、
テーマとして流れているものは深いです。能の「羽衣」がバックグラウンドに
使われているのも、その深みにさらに一役買っています。

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「今週 いちばん癒せる映画」!」 vol.27   発行55部
出典を明らかにしていただければ、無断転載は可能です。
2007.6.29  発行
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# by ropponguimovie | 2007-06-29 22:00 |

今週、いちばん癒せる映画 vol.26『ダイ・ハード 4.0(6月30日公開)』


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今週、いちばん癒せる映画 vol.26『ダイ・ハード 4.0(6月30日公開)』

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 今週公開の映画で面白かったのはデビッド・フィンチャー監督の『ゾディアック』ですが、
この映画は「いやされる」というタイプの映画ではありません。
(かつてのフィンチャー監督から見れば、「大人になったなあ」としみじみしてしまう部分はあるのですが)

 一方、6月30日公開の映画で紹介したい映画が複数あるので、今週は、その1本、『ダイハード 4.0』を紹介したいと思います。

 『ダイハード』の1が公開されてから、もう20年たつんですか…。そりゃあ、若い人は知らないでしょうねえ…(遠い目)。

 知らない人のために復習。
 『ダイハード』のコンセプトは、
 ニューヨーク市警の「一生現場にいるタイプの」刑事、ジョン・マクレーンが、いつもどデカイ犯罪に巻き込まれてしまい、それを、ほぼ丸腰に近い形で、ひどい目に合いながら、阻止していく、というもの。
 苗字に「Mc ]とつきますからアイルランド系と思われ、ブルックリンに住み、自分が金持ちになることには一生縁がないと思われるこてこての下町刑事が、大強盗をやっつけるところに、この映画のスカッと感があるわけです。「刑事コロンボ」の肉体派、といってもいいかな。
 そして、ブルース・ウィルスの出世作でもあります。

 さて、このシリーズには、悪役に常に特徴があります。
 それは、悪役が、いつも、「いっぱしの立派なことを演説する」ということです。国のシステムがどうだとか、貧富格差がどうだとか。しかし、「それはこじつけの自己正当化で、結局「金」しか目的じゃない」っていうのが、このシリーズの悪役のお約束。

 そして、今回の4.0で、悪役さんは、なかなか興味深いこじつけをやってくれます。

 それは、9.11以降のセキュリティ・システムの欠陥をつこうとしてくること(自分の構築したセキュリティ・システムが採用されなかったから、その重要性を思い知らせるためにテロをやった、といっている)。それから、そのセキュリティ・システムは、電力、ガス、水道などのライフ・ラインエネルギーと直結していて、これをとめたら国は爆弾なんか使わなくても破壊できると知っていること。とくに電力と電話が危ない。インターネットをつないでいるから。

 ここでかなり私事で恐縮なんですが(笑)、今、うちのアパートメント、断水してます(爆)。「検査断水だから水、ためておいてくださいねー」って告知が出てたのにため忘れた。それだけで、ものすごい不安なんですよ~。

 そして、この「ライフラインがとめられる」対価(つまり人質)になりえると、今回の悪役さんは推測して、国に向かって挑戦してくるのです。

『不都合な真実』を見た人はわかると思いますが、アメリカは、電気に対する依存度が非常に高い国です。だから、この設定は、怖さもひとしおだろうと思います。

 ストーリーを追っていくと、バグがないわけでもない(あんなに簡単に短時間にハッカーが潜入して別々の回路をつなげてしまう、というのは、さすがに無理があると思う)んだけど、この、「現実的な恐怖」を作り出すという点で、ハリウッド映画の一流の良さが出たと、私は思っています。
 そして、この、「ライフラインが人質にされる」ということは、ライフラインが人質にされない生活になれないか、という問いかけでもある、と、考えるのは私のこじつけかな? 私は都市生活が好きだし、今のところ自給自足とかには興味がない(将来的にはちょっとある)けど、それがゆえにテロに脅かされる弱さなんて、持ちたくないな、と思ってしまった。
 例えば、病院で手術中に電気が止まったら患者としては困るわけですけど、自分がそういう病気にならないようにすることは、都市生活でも十分に可能です。ジョン・マクレーンに働いてもらわなくてもこういうテロに弱みにつけこまれないように生きたいものです。


*********************

ちょっとだけ、ご協力のお願い

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 このメルマガは、読者と私の純粋な分かち合いの場とし、何かのビジネスやご紹介をすることとは分けて考えてきたのですが、ちょっとだけ、協力をお願いしたいと思います。
 私は、「日本に平和省を作ろう! 平和省プロジェクト」という活動のメンバーなのですが、この平和省プロジェクトで、アマゾンアソシエイトプログラムに参加しました。
 今年の9月に日本で開催される「平和省地球会議」の活動資金のためです。とくに、第三世界(紛争地域)からの参加者の日本への渡航費(ひとり30万円×10名分)が全然足りません。
 そこで、ご自分がアソシエイトプログラムに参加していない方は、ぜひ、下のリンクから、本を買っていただけませんか。
 おすすめ書籍のほか、アマゾンのリンクから入っていただければ、通常通り何でも買えます。

「平和の書店」
http://ministryofpeace.jp/bookstore/bookstore-menue.html

 また、ご自分がプログラムに参加しているけど、「うちの売り上げはちょっとだから、そのぶん、カンパしてもいいよ~」という方は、ぜひ、IDを、ministryofpea-22 に書き換えてください。
 参加者の方はご存知の通り、売り上げがちょっとだと3パーセントですが、売り上げが重なることで紹介料のパーセンテージがアップしていきます。平和省プロジェクトの売り上げは、現在、4.25パーセントです。5パーセントを目指しています。

 ID書き換えに協力してくださった方は、私にご連絡をください。ささやかなお礼を差し上げます。

さらに! 「そんなちょびちょびじゃなくて、どどんと寄付したるわい~」という方、大歓迎です。
あなたはえらい!(笑)
下記の振込先まで、ぜひ、寄付をお願いします。

郵便振替 00260-4-132393 「平和省基金」
*寄付者名をHPでご紹介させていただいています
(匿名希望の方、通信欄にその旨をお書き下さい)
問合せ:infoあっとministryofpeace.jp
    047-498-4104(藤野)
(あっとを@に書き換えてください)

(クレジット決済検討中です。郵便局まで行かせてすみません)

なお、活動に興味のあるかたは、平和省プロジェクト(Japan Union of Ministry of Peace =JUMP)のHPもぜひ訪れてください。
http://ministryofpeace.jp/

今後、私が何か紹介するとしたら、自著の紹介だけです(笑)
どうぞよろしくお願いいたします。

*******************************
「今週 いちばん癒せる映画」!」 vol.26  発行53部
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2007.6.16 発行
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# by ropponguimovie | 2007-06-16 12:41 |

今週、いちばん癒せる映画 vol.25『それでも生きる子供たちへ』


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今週、いちばん癒せる映画 vol.25『それでも生きる子供たちへ』

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 5月30日に無事アメリカから帰国しました。
 現地では自己啓発セミナーに出たり、長年暖めていた書籍の執筆をしていたりしていたので、ほとんど映画が見られなかったのですが、(『スパイダーマン3』をまだ見ていない! なんか評判悪いみたいですねえ…)、大変充実した時間を過ごすことができました。
 そして、6月日本で公開される映画はオススメが一杯なので、執筆も楽しみです。


 そんなわけで今週のオススメは…
 『それでも生きる子どもたちへ』

 http://kodomo.gyao.jp/


 いやー、これがねー。
 「嗚咽」しちゃったんですよー。ただの「号泣」じゃなくて「嗚咽」。

 試写室で号泣することはよくあるんですけど、「嗚咽」しちゃったのは初めてです。
 試写室中に「ひくっ」っていう声がひびいちゃった…


 リドリー・スコット、スパイク・リー、エミール・クストリッツァら気鋭の監督が撮った、7編の「子供」を主人公にしたオムニバスです。
 原題は All the invisible Children すべての見えない子供たち、 ですが、意味からいえば「すべての『大人には見えないことになっている』子供たち」という感じかな? 貧困、搾取、紛争、そして大人の都合で運命を振り回される子供たちが、それでも遊び、たくましく生きていく姿を描いています。

 で、私が号泣しちゃったのは、7編のうちの最後、ジョン・ウー監督の『桑桑(ソンソン)と子猫(シャーマオ)』なんです。
 ジョン・ウーで泣くかあ? と思う人もいるでしょうが、この作品、他の評論化筋でもやはり同じ(泣けるという)評判みたい。ドラマ巧者は何をとっても結局うまい、というか……。

 
 というか、この7つの作品のうち、どれをどういう順番でもってくるか、監督同士で話し合って決めたのだと思いますが、ジョン・ウーの作品を「最後にしよう!」と決めた監督全員が偉い。彼らもみんなドラマ巧者である証拠。


 というのも。
 他の作品は、「親がいない」とか、「貧しい」とか、「病気」とか、不幸の原因がある種、ベタなんです。
 ジョン・ウーの作品だけが、「ものすごくお金持ちなのに不幸」な子供が出てくる。
 人間というのは勝手なもので、どんなに「気の毒」とわかっていても、ステレオタイプの不幸を見せられていると、だんだん飽きてきます。でも、もちろん貧困は不幸ですが、「お金持ち」という、境遇の中でも不幸な子供はもちろんいます。「お金持ちなのに忘れられている子供」は、他人からは「お金持ちのくせに」と同情されない分、余計不幸だったりします。こういう子が出てくると、すごく新鮮です。
 それに、「お金がないけど愛されている子猫(シャーマオ)」がからむから、この話、いっそう泣けるんです。


 ウー監督もべた褒めしてますが、キャストの二人がめちゃめちゃ良い。裕福だけど愛のない家庭で育った桑桑(ソンソン)訳のザオ・ツークンは、上品なクール・ビューティ。そして、捨て子だけど、拾ってくれたやさしいおじいさんと暮らす子猫(シャーマオ)役のチー・ルーイーがねえ。。。。ほんとにほんとに可憐! 垢で汚れた顔、歯並びの悪さも最高!



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「今週 いちばん癒せる映画」!」 vol.25  発行49部
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# by ropponguimovie | 2007-06-08 22:59

今週、いちばん癒せる映画 vol.24 ロサンゼルス滞在特集

今週、いちばん癒せる映画 vol.24 ロサンゼルス滞在特集

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 今週は、日本は公開映画が少ないので、レビューはありません。
 それから、来週からあと4週間アメリカにいるのですが、私のPCが無線LANとうまくつなげられないので、もしかしたら発行ができないかもしれません。
 6月には通常発行に戻りますので、それまで、楽しみにお待ちください。


 さて、4週間の滞在のあいだに映画は3本しか見られなかったのですが(しかも本当に英語がわからなかった…)、せっかくなので、1本ご紹介したいと思います。
 あまり癒せませんが、オススメです! 


 その名は『Blade of Glory』 和訳すると、「栄光のスケート靴」…あたりかな? 


 ものすごい単純です。ポスター見たらどういう映画かもうわかっちゃいます。セリフがわからなくても十分楽しめます。

http://www.imdb.com/title/tt0445934/

 かつてスケート界を追われた、犬猿の仲だった二人の男性シングルスケーターが、男同士ペアを組んで、世界大会に出場しようというめちゃくちゃなお話。

 女性しかない種目に男性が取り組む、という映画は日本の『ウォーター・ボーイズ』がありますね。スポーツじゃなくてダンスだったら、イギリスの『リトル・ダンサー』があります。
 こちらはカップル文化の国(若者はもちろん、おじいちゃんおばあちゃんも手をつないで歩くのは当たり前)。ですから、単に男女逆転しただけじゃなくて、男女のカップルによって演じられるものを男同士で、というのは、相当違和感あるはず。しかしそれだけに、この企画はスマッシュ! という感じです。
 映画館でも、みんな、腹を抱えて笑い転げていました。

 今回はこれでおしまい(笑)


 実は今、現地時間で5月3日の夜11時なのですが、明日の朝1番にチェックアウトしてNYに行くのに、まだパッキングしていないのです。
(しかも今眠い…)
 とにかく、東京に帰ったら、今まで以上にパワーアップして頑張りますので、今しばらくお待ちくださいねー。


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「今週 いちばん癒せる映画」!」 vol.23  発行50部
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# by ropponguimovie | 2007-05-04 15:22

今週、いちばん癒せる映画 vol.23『ストリングス ~愛と絆の旅路~』



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 今週のオススメは…
 『ゲゲゲの鬼太郎』と共に捨てがたい『ストリングス ~愛と絆の旅路~』を紹介。

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 それでは『ストリングス ~愛と絆の旅路~』です。


 問答無用で公式サイトを見てください。(音楽つきなので読み込みに時間がかかるようです)。
http://www.stringsweb.net/p/index.asp
 映像と音楽がいかに美しいか。私はこれを見ただけでまた鳥肌が立ってしまいます。


 一体の人形を5人の人形師(ヨーロッパ各地から集められた精鋭だとか)が担当。糸の長さが一体につき5メートルにも及ぶとか


 カンヌで2005年に出品されて反響を呼び、日本版は脚本を長塚圭史、監督を庵野秀明が担当。
 声の出演は、伊武雅刀と小林克也ばかりが目立ってしまう感が否めませんが、セリフがいいので聞くに値します。


 人形劇というのは、人形劇だというだけで、特別な感慨をもたらすものです。
 公式サイトにもありますが、チェコ(プラハ)では、体制批判をするとき、人形劇で行ってきたという伝統があります。これは、「糸に操られる=自由」でないことを表しているからでしょう。
 このように、人形劇というのは、糸で縛られていることで自由を獲得していない=人間でない、というメタファーを示していることが多いのですが(『チーム・アメリカ』なんて、自由でないから責任もない、というわけで好き勝手やっている)、この映画では、反対なのです。
 その発想が、すごいのです。
 癒しがあるのです。


 この人形達は、生まれただけ(人形として形作られただけ)では、生きることができません。「糸があるから」生きていられるのです。
 糸(特に頭から伸びている糸)を切られると死んでしまうし、赤ん坊も母親の胎内から出て、天からの糸とうまく結び付けないと、生き延びられないのです。


 私はこのシーン、見たとき、本当にほっとしたのです。肩から荷物が降りたというか。
 

 糸がついているときは自由な存在じゃない=人間として完全な存在じゃない、と思うから、人は、糸をはずそう=自由になろうとして、あれこれもがくわけですね。
 ところが、この「もがき」が人を一層苦しくしてしまう。


 この映画では、「糸」を「天から与えられた命」ととらえ、「人間は、自分の意思で生きているのではなく、天から与えられた命によって生かされているのだ」ととらえているのです。


 な~~~る~~~ほ~~~ど~~~。
 こんな発想、見たことないわ…。


  この映画では、「その糸を断ち切ること」ではなく、「その糸がないと生きていけないこと」を運命として受け入れることが、人間に課せられた仕事なのです。
 「糸」を「依存の対象」と考えれば、たしかに糸を切ろうとする努力は尊いことです。でも、「糸」を、「自分を生かしている超越的な力」と考えたら?
 その糸をどうとらえるかは自分次第。「自分をしばっているもの」と考え、糸があることを呪っていれば、生きることはとても苦しくなってしまうでしょう。しかし、その糸が、「自分が苦しまなくても、命の恵みを与えてくれるもの、私を助けてくれるもの」と考え、自分でごちゃごちゃ動き回るのをやめて(糸がからまってしまいます!)糸からの恵みを享受すれば、人は自然と良い方向に向かって進んでいけるのです。


 「シンクロニシティ(共時性)」は、このときに、次々と私たちの周りに起こってくるものかもしれません。


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「今週 いちばん癒せる映画」!」 vol.22  発行47部
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# by ropponguimovie | 2007-04-27 22:38 |