11.16鑑賞
2005年正月第二弾 渋谷シネクイントにて公開 2004年のサンダンスで話題を呼び起こした話題のサスペンス。 「バットマン・ビギンズ」でバットマンに抜擢されたクリスチャン・ベイルが30キロ減量して、1年間不眠症に取り付かれている男の狂気を演じる。 最近、本当に「罪」がテーマの映画が多いなあと思う。「ホラー」とか「サスペンス」というくくりではなく、「罪モノ」というジャンルで一つできそうだ。「オールド・ボーイ」「シークレット・ウィンドウ」「箪笥」…。洋の東西は関係なさそう。 本作もその一つで、クリスチャン・ベイル演じる機械工(マシニスト)は、1年眠っていないという重度の不眠症にとりつかれ、顔も身体もやせこけ、ガリガリ。そのうえ、自宅の冷蔵庫に、何者がはったかわからないハングマン・ゲーム(首吊り男の絵を1画ずつ書き足して完成するまでに、文字のつづりをあてるという遊び。向うの子どもがよくやるそうだ)のカードがはってある。工場に、自分にしか見えない男が出入りするようになる、懇意になったシングル・マザーの息子に、遊園地で、「ルート666」という不気味な乗り物にのせれられる。唯一心を開いている娼婦が、彼にしか見えない無気味な男の写真を大事にしている…ということがわかってくる。そして、その裏にあるのは、ある「罪」だ。 そう思うと「またか」という気がしないでもないのだが、映像が不気味でスタイリッシュなのと、クリスチャン・ベイルのがりがり加減に圧倒されて、ノックアウトされる。(彼を見ているだけでかなり欝っぽくなってくるのだが、それは誉め言葉だろう。人間、ああなったら、苦しいよなー、と納得させられるが、ベイル自身も、撮影にのぞんでいるあいだ、イライラや集中できなさに苦しめられて困ったそうだ。
by ropponguimovie
| 2004-11-23 21:08
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