今週、いちばん癒せる映画vol.7 『マリー・アントワネット』

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 1月20日、午前10時の回で、今週のイチオシ! 『マリー・アントワネット』を見てきました。
 「シルクと、ダイヤと、ケーキに囲まれた、ひとりぼっち」。
 このキャッチ・コピーからして、うーん、うなりましたね。

 日本の女性達はマリー・アントワネットほど裕福なわけではありませんが、でも、「シルクと、ダイヤと、ケーキに囲まれたひとりぼっち」さんは、本当にたくさんいると思います。高度経済成長期以降に生まれ、物質的に豊かに育てられた女性達はみなそうです。
 ソフィア・コッポラは、その先駆者(?)みたいな女性ですが、彼女が育つ中で感じてきた「シルクと、ダイヤと、ケーキに囲まれた一人ぼっち」を、今やみんなが体感している時代になったのです。

 ソフィアは芸術家の娘として、たぶん潤沢な資金のもとでさまざまな文化を身につけて育ったんだと思いますが、そうした彼女が生い立ちの中で身に着けてきた芸術的感覚が、映画の中で花開いています。バロック豪華絢爛の時代劇のBGMに、こんなポップな音楽群を使うなんて、いったいソフィアのほかに誰が考え付くでしょうか? パステルカラーのガーリーなお菓子たちは?

 お菓子で思い出しましたが、映画の中でも触れられていますが、有名なセリフ、「パンがないならお菓子を食べればいいじゃない」は、彼女がいったというのは事実ではないそうです。しかし、事実だとしても、これを聞いて、むっとすべきではないと思いますね。だって、さびしい少女はいつだって、栄養の糧としてのパンよりも、心のすきまを埋めるお菓子の方が好きなものだから。

 アメリカには、「少女マンガ」という文化がありません。「少女マンガ」というのは、「少女の、大人になることへの恐れ」を表現した芸術ジャンルです。ソフィア・コッポラは、その、アメリカにない文化をほぼひとりで担っているように見えます。
 なにしろ、ちょっとしか登場しないフェルゼン、ホント、かっこよかったー(笑)。ジョシュ・ハートネットといい、ヘイデン・クリステンセンといい、ソフィア・コッポラは、こういう無名のイケメン探してくるの天才ですからね。資料がないので彼の名前が分からないんですが、きっとこの俳優も伸びるんだろうなー。

 ところで、先週から、『ジャッカス・ナンバー2』という映画が公開されています。これは、男性器にねずみさんの絵を描いたソックスをかぶせて、蛇の前にちらつかせたり、牛のとりたての精液をみんなで飲む、という、どうしようもないおふざけのシーンが延々続く映画なんですが、この映画の監督は、ソフィア・コッポラの夫、スパイク・ジョーンズです。
 マリー・アントワネットの夫、ルイ16世は、錠前作りが趣味で、妻と7年間性的接触がなかった(病気だったらしい)という、なかなか成熟にいたらない男性だったようですが、ソフィアの夫も似たようなもんだなあ、と思ってしまうのは私だけだろうか?

【追記】ソフィアとスパイクは2003年に離婚している、というご指摘をいただきました。
凡ミスです。一つ検索掛ければすむことだったのに、すみませんでした。
お詫びして訂正いたします。
調べたら、ソフィアは本作撮影中に他の男性の子どもを妊娠していたとか。
http://cinematoday.jp/page/N000847
うーむ確かに、この2作は、同じ屋根の下に住む人間同士の作品とは思えない、
それも、ただ「違う」のではなく「正反対」の方向なんですよね…。

『マリー・アントワネット』公式サイト
http://www.ma-movie.jp/
『ジャッカス ナンバー2』公式サイト
http://paramount_mtv.weblogs.jp/

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by ropponguimovie | 2007-01-20 23:23 | メルマガ
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