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今週、いちばん癒せる映画! vol.32 『シッコ』(8/25 公開)


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今週、いちばん癒せる映画! vol.32 『シッコ』(8/25 公開)

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 このメルマガは、今週公開される映画の中から,
「この映画は癒される!」という視点に絞って1本を紹介するマガジンです。


 今週は、8月25日公開のマイケル・ムーアの最新作、『シッコ』をお伝えします。
 8月25日の週には、同じ週に公開される『ショート・バス』をお伝えする予定です。

 
 かの『ボーリング・フォー・コロンバイン』『華氏911』を生み出した
「映像のテロリスト」マイケル・ムーアが「癒せる映画」を作り出せるのかって?


 いやー、いい映画でしたよ。私はプレス試写室なのに、映画を見て、何回も拍手しちゃった。
 上映後も、室内から、拍手が起こりました。


 理由は、『シッコ』は、文字通り、アメリカで医療保険の不備(未必の故意の殺人というべきか?)
によって病に苦しむ人を癒す「行動の映画」であり、
 また、映画からあふれ出す感情が、ユーモアによる笑いと癒しの涙だからです。
 イラク戦争への憤懣をぶちまけたため、彼自身のダークな感情のみが伝わってきて
かえって批判を浴びることになった『華氏911』に比べ、彼自身の圧倒的な人柄的成長が見てとれます。


 アメリカの医療保険の不備は有名で、健康保険充実度は世界37位と先進国中最低、
乳幼児の死亡率はキューバより低く、6人に一人が無保険、毎年1万8000人が治療を受けられずに
死んでいく…というのは、どこかですでに聞いたことがあるかもしれません。

 
 しかし、アメリカでは、【保険に入っているのに、治療が受けられない】
【保険に入らないのに、入れてもらえない】というほうが、さらに深刻な問題となっています。

 アメリカでは医療保険会社が医者を雇っているので、「治療が不必要」と診断した医者には
「(無駄な)支出を減らした」というむねの報奨金を与え、加入者には何かと理由をつけて
保険金を払わない仕組みになっているからです。
 さらに保険会社は政治家に多額の献金をし、「国民皆保険制度」ができそうになると
「それは社会主義だ!」とキャンペーンを張って、法案をつぶしてしまいます。
 アメリカの医者は、せっかく技術を身に着けても、「それを使わない=患者を救わない」ことで
収入を得ているのですね。自分達もずいぶんむなしいでしょうね。


 ムーアはアメリカの保険がいかにひどいか、他の西欧先進国が、アメリカと比べて
どういう医療制度をもっているか、カナダ、イギリス、フランスを訪ねるのですが、
その途中、あることに気づきます。


 それは、
「自分達が幸福だと信じているときほど、不幸なことはない」
 ということです。


 たった1日でもアメリカ側に渡るときはカナダで旅行保険をかけていく親戚、
(アメリカでカヴァーされないと困るから)
 フランスの手厚い育児保護システム(産休期間中、国からハウスキーパーが
派遣されてくるんですよ!)医療費はもちろん全部無料、
 イギリスの病院も全部無料なので、病院に「会計課」がない! 裏口に一つ
あるから「これは何だ?」と思ったら、ある一定の条件(所得が低い)などを
満たした人には、病院に来るまでかかった交通費を返す窓口だとか。
 イギリスの病院では、病院が患者にお金を渡すのです(笑)


 日本人の我々から見てもぎょっとするほどの、めぐまれた医療制度です。


「じゃあ、『本当に幸福だ』と思っているときと、
 『幸福だと思わされているとき』とは、どう違うの?」

 と思うかもしれません。


 その違いが、この映画でははっきりわかります。


「ああはなりたくないよね、という対象があるとき、人は操られてる」


 たとえば、アメリカでは、国民皆保険を、本当に「社会主義みたいだ!」とい
って怖れているんです。
 まるで、国民皆保険になったら、他の自由がなくなって人の悪口をいったら
粛清される、と思ってるみたいに。


 映画の中でマイケル・ムーアは、「ちょっと考えたらへんだよねー」という
例をいろいろ出してみます。たとえば、「アメリカだって図書館は税金
払ったらタダなのに、どうして医療はそうならないの? 図書館があるから
社会主義だって、誰も言わないでしょう?」etc. でも、なんか
みんな「社会主義は怖い!」って思っちゃって、すっかり
マインドコントロール。


 これ見てると、「北朝鮮はひどい国」ってメッセージを流される
わが国も、疑ったほうがいいような気がしてくる。


 マイケル・ムーアのバッシングサイトの運営者でさえ、妻が病気になると
サイト運営してられないアメリカ。


 映画の中で、ムーアは、911の勇士である消防士の3人を連れて、ある
国に行きます。(「国の英雄」であるはずの彼らが満足な治療を受けられない
なんて、やっぱり北朝鮮以下?!)
 アメリカ人が「敵」だと思っているその国で、彼らは手厚い治療を受け、
最後に消防署に招かれます。敵だと思っていた彼らが
「同じ消防士としてあなたたちを尊敬している。私たちは兄弟だ」


 この瞬間に立会い、撮影をすることに成功したムーアは、
きっと、彼自身にもそういうやさしさが育ってきているのではないかと
思うのです。いらだちだけではなく。


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「今週 いちばん癒せる映画」!」 vol.32  発行55部
出典を明らかにしていただければ、無断転載は可能です。
2007.8.3 発行
発行人・石塚とも
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by ropponguimovie | 2007-08-04 21:47 |