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今週、いちばん癒せる映画 vol.19『ツォツィ』



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 予告どおり、今週は、『クイーン』と並んで、2006年アカデミー外国映画賞をとった『ツォツィ』を紹介することにします。
 ちなみに今週、『東京タワー オカンと僕とときどき、オトン』も公開されるのですが、私は見ていません。


 さて、ツォツィ。


 ひとことでいうと。。。「アフリカの『ごんぎつね』」


「ごんよ、おまえだったのか、いつも栗をくれたのは…」


 このセリフを聞いただけで、号泣してしまえる人は、必見の作品。


 日本語で「ごん」と呼ばれたら、「やんちゃ」というニュアンスが強いのですが、この「ツォツィ」も、やんちゃ、という意味です。


 人種隔離政策が崩壊した南アフリカですが、今度は同じ黒人の間に、すさまじい経済格差が広がっています。欧米の高級住宅地(ガラスばりのリビング、モダンな家具、セキュリティシステム)にヨーロッパの車とともに住む層、今もスラムのバラックから抜けられず、金を稼ぐ手段は「強盗」しかない層…。ツォツィとあだなされたこの少年は、この「強盗」側の少年で、仲間と一緒に、裕福な黒人一家から、BMWを強奪します。
 ところが、車を走らせて逃走、追っ手はもう来ない、強盗大成功…と思ったツォツィは、愕然とします。


 後部座席から聞こえてきたのは…


 赤ん坊の泣き声!


 大人になりきれない男が、赤ん坊を抱えてしまって自分の成長をせまられていく作品は、数限りなくありますが、このツォツィは出色です。ツォツィ自身が育った環境が、あまりにも苛酷だからです。赤ん坊のオムツを替えようとして、彼は、家の中にあったくしゃくしゃの新聞紙かなんかでそれを代用しようとするのですが、もしかしたら、彼自身もそうやって育てられたのかもしれない、ということがそこから伝わってきてしまいます。
 愛を与えられなかった少年が、なけなしの愛をはたいて子どものために何かしてやろう、という姿が、涙を誘います。
(うう、このメルマガも18号目を迎えましたが、書きながら泣けてきたのは初めてだ…)。


 子どもを返したいのですが、困った事態が生じます。ツォツィは子どもに情が移ってしまい、返したくなくなる。そのため、かえってツォツィはあらぬ疑いをかけられるようになります。「営利目的で子どもを誘拐したのではないか」「子どもに危害を加えるつもりではないか」…。


 ツォツィは子どもの将来を考え、一大決心をして、金持ちの家に子どもを返しに行きますが、そこには彼に銃を構える警察が…。さて、どうなるのか? ツォツィはごんぎつねと同じように、誤解されたまま殺されてしまうのか?


 宣伝会社の方から伺ったのですが、この映画のラストに関しては、製作サイドも最後まで迷って、結局3種類のラストを用意したのだそうです。さて、その3種類の中から選ばれたラストはどれか?


 これはぜひぜひぜひ、ご自身の目でお確かめください。


 最後にいいますが、これは、「ごんぎつね」ですよ、「ごんぎつね」。
 あの涙に弱い人は、映画館で号泣してください。

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「今週 いちばん癒せる映画」!」 vol.19  発行43部
出典を明らかにしていただければ、無断転載は可能です。
2007.4.13 発行
発行人・石塚とも
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by ropponguimovie | 2007-04-13 15:20 |