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『めぐみ』

 パティ・キム&クリス・シェルダン監督、演出うますぎ。
 こういう作品は一歩ひいて見られる外国人が撮ったほうが適任なのだと思う。夫妻は小泉訪朝のさいにニュースで初めて拉致事件を知ったということで、そのとき受けた衝撃、驚きが素直に画面構成や音楽使いに現れている。

 横田夫妻のもとに、コーラス部だっためぐみさんの独唱のテープが残されている。これが本当に美しいのだ。天使のような歌声である。あの歌声は本当に聞いていて涙が出てきた。日本にいて、彼女のニュースはよく見て、知っているつもりでも、やはり、人間としての血が通った存在である彼女のことを、自分は知らないのだなあと思った。

 二つ、ショッキングだったこと。一つは、キム&シェルダン監督が、「このストーリーは、ハリウッドの劇映画としてもじゅうぶん通じるストーリー」という印象を抱いたこと。いわれてみればそのとおりなのに、そんなふうに結び付けて考えられなかった自分は、どこか麻痺していたのだなと思った。それだけ怖くてひどく、そして、身近な恐怖だということだ。うーんと、でも実際は、この話がハリウッド的なんじゃなくて、この事件を首謀した人がハリウッド・ストーリーから触発されたんだと思いますけどね。
 もう一つは、横田夫妻の記者会見にも出席したのだが、そのときに、夫妻としては、まだまだ日本国民が、この問題について感心が薄いと考えているとわかったこと。あんなにテレビカメラが入った試写会や記者会見なんて見たことないのに、当事者として解決を推進する力になっていないと感じているジレンマが悲しかった。同時に、テレビ・メディアでほとんど報道されない犯罪、あるいは虐待などの被害者の気持ちはいかばかりかと思う。

12月よりシネマギャガ他で公開

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by ropponguimovie | 2006-10-12 15:37 |