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2005年7月に見た映画

★はオススメ印
◆は誰にでも勧めるというのではないが、個人的には問題作だと思っている印
□は、すごく期待していたのに、裏切られた~(怒)という印

『コーチ・カーター』 ★

『ドア・イン・ザ・フロア』 ◆
(ジョン・アーヴィング原作。『サイダーハウス・ルール』よりやや難解さを残している)

『そして、ひと粒のひかり』 ★◆
(社会派映画として、一人の女性のストーリーとして、独立系映画として、
 魅力ある主演女優の映画として、見所がたくさん!)

『世界』 ★◆
(先日寝てしまったため、再見。今まで見た中国映画のなかで一番面白い)

『チャーリーとチョコレート工場』★◆
(円熟期に入ったティム・バートンを、盟友ジョニー・デップが力強くサポート)

『SHINOBI』
(ポスターが妙に『キャシャーン』っぽい。狙ってるのか?)

『8月のクリスマス』
(恋愛映画、ちょっと苦手)

『メゾン・ド・ヒミコ』★◆
(犬童一心監督は、「ぶっちょうずらの女の子」を撮るのがとてもうまい。
 ゲイ役のオダギリジョーのパンツぴちぴちは、絶対その手のファンの視線を意識していると思う)

『Be cool』
(『ゲット・ショーティ』の続編。前編見てないので語る資格なしだが、トラボルタって、いるだけでいい)

『ジーナ・K』★★◆
(大掘り出し物の邦画。東陽一や橋口亮輔などの助監督を務めてきた藤江儀全の初監督作品。ストリッパー役の石田えりがすごい。黒木瞳より石田えり。黒木瞳より石田えり。)
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by ropponguimovie | 2005-07-28 23:43 | 見た映画一覧(簡易星取表付き)

六本木シネマだよりについて

 映画を本格的に見始めたのは1997年。30歳を過ぎていましたからわりと遅いです。その直後から、映画評論家の品田雄吉先生が講師をつとめるカルチャースクールを3年間受講、先生が審査員を勤める映画評論の賞を受賞しました。その作品をもって営業に回り、現在3つの市民運動系の雑誌で映画評を書かせていただいています。

 フェミよりだし左翼よりだと思うんですが、何よりも「この映画は、私の心のどこを引っかくのか?」という視点が中心になっています。

 映画はほとんど試写室で見ているため、一般の方より情報が早いので、ネタバレは、基本的にはしていません。

 トラックバックは、あきらかに公開前に試写室で見て書いているなと思われる方以外は、こちらからはしていません(売名行為っぽい? と自主規制しちゃってるので)。 TBしていただいた方には、喜んで、こちらからもTBさせていただきます。

(追記
 外国からの迷惑TBが激しいので、現在、すべてのTBを「拒否」状態に設定してあります。コメント欄もつけてないし、ほとんど訪問者との交流がない状態ですが、今のところこれでいっています 2006.8.21)

 
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by ropponguimovie | 2005-07-28 23:07 | 初めに読んでね

見たい映画をつなぐタスキ

 映画友達というよりは、ソーイング友達としてお付き合いが始まった(ソーイングは私の趣味なので)るるる的雑記帳のるるるさんから回してもらいました。

1 過去1年間で1番笑った映画

   『チーム☆アメリカ ワールドポリス』
   今週公開です。皆さんも笑ってダメダメになりませう。

2 過去1年間で1番泣いた映画

  『ニライカナイからの手紙』
  鼻水ぐずぐずになりました…

3 心の中の5つの映画
 
  『リバー・ランズ・スルー・イット』(ロバート・レッドフォード監督、1992年)
  癒し系映画の最高峰。
  この映画に出てくるブラッド・ピットは、輝くような美しさです。
  表面的にはまったく問題を感じさせないのに、内側から少しずつ壊れていった
  弟への思いを、兄が回顧する形で描いています。
  この作品は、原作小説もいいです。
  余談ですが、公開当時、来日したレッドフォード監督が、
  「この映画を、『フライフィッシングの映画』と呼ぶバカなやつがいる」
  と、阿川佐和子対談で怒ってました。

  『セントラル・ステーション』(ウォルター・サレス監督 1998年)
  リオデジャネイロの駅で「代書屋」(字が書けない客に代わって手紙を書いてやる)
  をやっている中年女性が、少年と心を通わせていく話。
  この女性は、大酒飲みで死んだ父親との確執から立ち直れていなくて、
  手紙を書く仕事をしているのに人と人との心の交流を信じない、
  いわば「究極の負け組」なのですが、事故で突然身寄りをなくした少年との
  間に、次第に心を通わせていきます。
  「誰にも手紙なんか書いたことのなかった私が、あなたには書きます」
  というラストシーンは、今書いていても涙ものです。

  『天使にラブソングを…』(エミール・アドリーノ監督 1992年)
  私が映画評を書き始めることになった原点のような作品です。
  離婚のストレス(自分で決めたにもかかわらず)から、
  体調を崩してしまい、何も食べられず、神経性の下痢に苦しめられながら見た作品。
  「笑いって何だろう?」 「希望って何だろう?」 根本的に考えてしまいました。
  

  『モーターサイクル・ダイアリーズ』(ウォルター・サレス監督 2003年)
  プロデューサーはロバート・レッドフォード。
  彼は、最近、メディアでは目立っていませんが、
  青春映画を撮ること、彼がアメリカに向けて見せること、の、集大成のように思えます。
  南アメリカの英雄、チェ・ゲバラの若き日の旅行記をもとにしており
  ちょっとおぼっちゃまの無茶でかわいい青春の日々、
  そして、今も南米にある貧困格差を前にして、社会変革とともに生きる決意に
  つながる布石が、みずみずしく描かれています。

 
  (空席)(『8 mile』 『サイダーハウス・ルール』 『バットマン・リターンズ』『やさしい嘘』『ファイト・クラブ』 の中からどれか)

4 見たい映画
  『ホテル・ルワンダ』

  『First food Nation (リチャード・リンクレイター監督の新作)』
  リチャード、愛してます。会いたい、話したい、結婚したいかも(笑)。
  『ウェイキング・ライフ』の冒頭に出てくる女の子は、彼の娘さんなんですけどね。

  『ティム・バートンのコープス・ブライド』


5 「利用価値のない日々の雑学」のturtooneさんにお願いしました。
  turtooneさんはいつも非常に博識を感じさせる映画評を書かれる方で(「バットマン・リターンズ」のキャット・ウーマンの本名がセリーナ・カイルだというのは、こちらを見るまでわからなかった)、いつも興味深く読ませていただいていました。今回、たすきをつなぐという形でお声がかけられてうれしいです。また、そのたすきたっち先のネタバレ映画館さんも、以前TBしていただいて以来、ときどき見せていただています。

(雑感)
 今まで、「試写室で映画を見て雑誌に映画評を書いている人」というのをことさらに強調するでもなく、でも、隠すわけでもなくやってきたわけですが、今回たすきをつないでもらって、「自分がウェブでどう発言していきたいのかな?」見えてきた気がしました。ようするに、「ウェブで発言する以上、みんな平等」ってことです。
  もちろん、読んで面白く、説得力のある評を書いていきたいと思いますが、特定のジャンル、特定の俳優についてプロより詳しいアマチュアがいることも、大いにありえるでしょう。自分も、他の方も、おたがい「はっとさせられる」というか、そういう相互的な刺激を与え合っていけるのがウェブのよさでしょう。
 時間とエネルギーの都合で、コメントらんをはずしていますが、本当はさびしかったりするのだ(笑)。今後も、TBでいろいろな意見の輪を広げて生きたいと思います。
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by ropponguimovie | 2005-07-26 00:26 | 比較論やエッセイ

『チャーリーとチョコレート工場』

 お待たせ! の、ティム・バートン監督・ジョニー・デップ主演の最新作。

 『ビッグ・フィッシュ』で、バートンの世界は第1幕を終えたのだと思う。本作は、2幕目のオープニングとして、完璧な仕上がり。パーフェクト。彼の円熟時代の到来を感じさせる。

 オープニングシーンがチョコレート工場のアニメから始まるが、思えば、『シザー・ハンズ』も工場で話が始まった(ハート型を作ってましたね)。今度のチョコレート工場の帝王ウィリー・ウォンカもそれなりに傷がありそうで、しかもこれは映画のオリジナル、やっぱり傷を描かずにはいられないバートンなのだが、その扱い方が断然洗練されている。ウォンカは、工場見学に訪れた子ども(スポイルされたダメな子ばかり)に、次々に罰を与えていくのだが、この罰というのも、残酷というよりはユーモアたっぷりだ。彼の忠実な部下であるウンパ・ルンパ族が子ども達をからかって歌う演出は、彼のファンタジー世界の真骨頂。まったく無駄のないストーリー運び。チョコレート工場内部の見事なセット。ナッツをむく部屋に出てくる100匹のリスは、半年間の調教のたまもの。あっぱれというほかはない。

 最後にちょっぴりほろりはあるものの、バートンが、いかに、「子ども時代のトラウマ」から距離をもてるようになったかを、この映画は見事に見せている。人が変わっていく姿に力づけられたくて、人は映画を見るわけだが、この映画で一番変わったと思わせてくれるのは、バートン監督自身なのだ。

7月21日鑑賞
9月10日 丸の内ピカデリー2他にて全国公開
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by ropponguimovie | 2005-07-22 02:29

『そして、ひと粒のひかり』

 サンダンスで観客賞を受賞し、2005年のアカデミーでは、主演のカタリーナ・S・モレノが
コロンビア映画初の主演女優賞に、(デビュー作で)ノミネートされた作品。
 
 コロンビアでの貧困と煮詰まった生活に嫌気がさし、関係の壊れたボーイフレンドの子どもを宿したまま、コンドームに詰めた麻薬を60個飲み込み、ニューヨークへ運び屋をする少女を描く。

 上記の話だけ聞くと悲惨だが、この映画の成功は社会告発ではないところにある。マリアの脱出と冒険、そして、未来を感じさせる彼女のしっかりした足取りにあるのだ。素晴らしい見た後のさわやかさ。

 原題はMaria Full of Grace で、祈りの文句にある『めでたし聖寵充ちみてるマリア』か。だとすると、この映画は、従来のマリア像に疑問を呈する作品でもある。主人公のマリアは、貧しく、彼女のわずかな稼ぎをみんながあてにしているような家族の中で育ち、ボーイフレンドにはやる気がなく、おまけに純潔じゃない。全然めぐまれてなんかいない。彼女の中にあった恵みとは、彼女自身のなかにあった可能性なのである。なんてすてきな恵みなのだろう。

7月21日鑑賞
10月中旬 渋谷シネマ・アミューズにて公開以下全国順次公開
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by ropponguimovie | 2005-07-22 02:15

『コーチ・カーター』

 サミュエル・L・ジャクソンが、荒廃した高校に赴任するバスケット・ボールの監督を演じる、実話と基にしたドラマ。

 ポスターの、体育館でボールを携えたコーチ・カーターが、背広&ネクタイ姿だったのを見て、なんとも思わず見過ごしてしまったのだが、これが大きな間違いだった。低所得地域のこの高校で、スーツを着ているというのは、かなり異質なことなのだ。そのうえ、彼は、バスケ部員たちにも、試合の日には、タイ&ジャケット着用を義務付ける。ふだんはヒップ・ホップなかっこしている、黒人バスケ部員たちにだ。

 物語は、正統派すぎるほどの正統派青春教育ドラマとして進んでいく。コーチ・カーターは、部員達に、入部早々、「この契約を守るなら、私は君達を勝者へと導く」と宣言し、契約書にサインさせる。その契約とは、「学業で決められた成績(平均2.3以上)をとる」「授業にはすべて出席し、一番前の席に座る」「試合の日には上着とネクタイを着用する」の3つ。旧約聖書のモーゼと神よろしく、彼らの関係はこの「契約」によって進んでいくのだ。民主主義すぎて鼻白むほどの展開である。

 しかし、そうでもしないと救えない、彼らの地域の荒廃ぶりがやがて明らかになってくる。カーターはいう。「君達の悲劇は、君達を救えない教育システムの悲劇にある」と。毎年クラスの半分しか卒業できず、クラスに一人しか進学できない。その地区に住むアフリカ系アメリカ人の18歳から24歳までの男性のうち、3人に一人が逮捕される。バスケだけができても、成績が追いつかないために奨学金がとれず、卒業後は結局ストリート・ギャングに堕ちていく。上記に書いたが、彼らは5段階評価のうち、平均2.3がとれないのだ。

 コーチ・カーターはかつてこの学校の得点王だったが、チーム・メイトの中にも刑務所送りになったり殺された者がいる。同じ歴史を繰り返さないための、彼の苦闘なのだ。

 そうした、ストレートど真ん中いい先生もの青春ストーリーに、全編超クールなヒップ・ホップがかぶさっってくるのがいい。とくに、彼らの成績とバスケのはざまで孤立してしまうカーターのバックに流れる曲(situation, education, solution, contribution, conclusion...(状況、教育、解決、貢献、結論)とつぶやくやつが、彼の苦悩にぴったりはまっててよかったです。
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by ropponguimovie | 2005-07-20 01:39

『アイランド』

 マイケル・ベイ監督による近未来サスペンス。「アイランドに行ける」ことを夢見ながら、なんか変だ? と疑いを抱く主人公がユアン・マクレガー。相手役にスカーレット・ヨハンソン。

 この映画は、予告を見るとだいたいどんなストーリーかわかってしまう映画ではないかな…、映画のだいたい2/3までは、その予想のまま話が過ぎた。
 「おっ」とエキサイティングになってきたのは、主人公二人を追っかける凄腕の傭兵隊長、アルバート・ロレント(ジャイモン・フンスー)が出てきてから。この映画が告発しているテーマは、「家畜としての人間」なのだが、実は、主演の二人は「当て馬」で、本当の主人公はアルバートなんじゃないかと思わされるからくりが用意されている。

 『イン・アメリカ 三つの小さな願いごと』で渡辺謙と並びオスカーにノミネートされたジャイモン・フンスーは名前からもわかる通り、ハリウッドで活躍する数少ないアフリカ人である(西アフリカベナン出身、フランスに渡りティエリー・ミュグレーに見出された)。そういう目で見てしまう私が色眼鏡なのだろうか、しかし、アフリカ系アメリカ人とは違う、旧大陸の香りを備えた気品がある(間違ってもラップ・ミュージックなどは似合わない)。

 実際、今までの役を見ても『グラディエーター』『アミスタッド』『サハラに舞う羽根』などアフリカ人の役が非常に多く、今回も、一応今はアメリカにいるんだけど「自分はアフリカ人」というアイデンティティがはっきりある役である。このことが物語を大きく動かす。
 映画の中で、TVニュースに写ったアメリカ大統領を「あいつはクローンの世界にもいた、嫌われていた」と揶揄するシーンがある(ちょっとネタばれの発言ですみません)。『パール・ハーバー』のマイケル・ベイ、ずいぶん変わっちゃいましたね。

7月15日鑑賞
7月23日公開

(追記 turtooneさんやるるるさんのところで、「この続きが見たかった」という評を読みました。同感。でも、フィルムメイカーはそれ、考えたけど難しすぎて答えが出せなかったに一票。)
 
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by ropponguimovie | 2005-07-17 02:18

『マザー・テレサ』

 フランコ・ゼッフェリの『ロメオとジュリエット』でジュリエットを演じたオリビア・ハッシーが、驚きの特殊メイクでマザー・テレサを熱演。

 わりといいところばかり描いているストーリーなので、いい映画だったと思うけど感想を書くのが難しいな…としばらく思っていた。
 しかし、よく考えてみると「いいところばかり」とは言いにくい。この信念の女性のやりぬいたことは、前例を破ることの連続だったわけだが、それは言い換えれば横紙破りといえば横紙破り、「あたしがルールブック」といえば「あたしがルールブック」だ。

 この映画は事実をもとにした劇映画だが、私は、「映画の中の修道女」が大好きだということの気がついた。列挙してみると…
『サウンド・オブ・ミュージック』 で、ナチスの車の部品を抜いて壊しちゃった修道女
『ブルース・ブラザース』のペンギン
『天使にラブソング』のシスターたち

 なんかさー、マザー・テレサだけじゃなくて、みんな横紙破りでしょう。『サウンド・オブ~』では、トラップ大佐一家を助けるために、ナチスの車を壊しておいて「私は罪をおかしました」と神妙な顔でいってのけてしまうあたりが、とっても「あたしがルールブック」。『天使にラブソングを~』のシスター達も、シスター・クラランスを助けるためにリノに小型飛行機を飛ばすように迫り、断ると「あんたに呪いがあるように…」勝手だよなー。ペンギンはいわずもがな。

 尼さんというのは、社会の踏み絵として存在する。彼女達のそこのけそこのけ度を、容認することで、人々はちょっとだけ罪を許されるのだ。それが人間との生殖行為を放棄した人間相手だけ、っていうのもなんだか・・・な気がするけど、映画の中のシスターたちは、自分達の大事なものを捨てちゃった人だからこそ(?)もっている、突き抜け感がある。私達が試されているのは、その突き抜け感を受け入れるか否か、ってことなのかもね。

 

5月31日鑑賞
晩夏公開
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by ropponguimovie | 2005-07-14 14:56

2005年6月に見た映画

★はオススメ印
◆は誰にでも勧めるというのではないが、個人的には問題作だと思っている印
□は、すごく期待していたのに、裏切られた~(怒)という印

『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』 ★
『ふたりの5つの別れ道』 ◆
『愛についてのキンゼイ・レポート』 ◆
『NaNa』 ★
『七人の弔』◆
『亡国のイージス』★◆
『クレールの刺繍』◆(ただし洋裁好き、刺繍好きは必見)
『宇宙戦争』◆
『世界』(最後の5分寝てしまい、オチが・・・面白かっただけに反省)
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by ropponguimovie | 2005-07-10 16:23 | 見た映画一覧(簡易星取表付き)

『ホテル・ルワンダ』日本公開を求める会発足

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 とり急ぎ。
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by ropponguimovie | 2005-07-05 11:35 | イベント・記者会見など