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今週、いちばん癒せる映画 vol.23『ストリングス ~愛と絆の旅路~』



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 それでは『ストリングス ~愛と絆の旅路~』です。


 問答無用で公式サイトを見てください。(音楽つきなので読み込みに時間がかかるようです)。
http://www.stringsweb.net/p/index.asp
 映像と音楽がいかに美しいか。私はこれを見ただけでまた鳥肌が立ってしまいます。


 一体の人形を5人の人形師(ヨーロッパ各地から集められた精鋭だとか)が担当。糸の長さが一体につき5メートルにも及ぶとか


 カンヌで2005年に出品されて反響を呼び、日本版は脚本を長塚圭史、監督を庵野秀明が担当。
 声の出演は、伊武雅刀と小林克也ばかりが目立ってしまう感が否めませんが、セリフがいいので聞くに値します。


 人形劇というのは、人形劇だというだけで、特別な感慨をもたらすものです。
 公式サイトにもありますが、チェコ(プラハ)では、体制批判をするとき、人形劇で行ってきたという伝統があります。これは、「糸に操られる=自由」でないことを表しているからでしょう。
 このように、人形劇というのは、糸で縛られていることで自由を獲得していない=人間でない、というメタファーを示していることが多いのですが(『チーム・アメリカ』なんて、自由でないから責任もない、というわけで好き勝手やっている)、この映画では、反対なのです。
 その発想が、すごいのです。
 癒しがあるのです。


 この人形達は、生まれただけ(人形として形作られただけ)では、生きることができません。「糸があるから」生きていられるのです。
 糸(特に頭から伸びている糸)を切られると死んでしまうし、赤ん坊も母親の胎内から出て、天からの糸とうまく結び付けないと、生き延びられないのです。


 私はこのシーン、見たとき、本当にほっとしたのです。肩から荷物が降りたというか。
 

 糸がついているときは自由な存在じゃない=人間として完全な存在じゃない、と思うから、人は、糸をはずそう=自由になろうとして、あれこれもがくわけですね。
 ところが、この「もがき」が人を一層苦しくしてしまう。


 この映画では、「糸」を「天から与えられた命」ととらえ、「人間は、自分の意思で生きているのではなく、天から与えられた命によって生かされているのだ」ととらえているのです。


 な~~~る~~~ほ~~~ど~~~。
 こんな発想、見たことないわ…。


  この映画では、「その糸を断ち切ること」ではなく、「その糸がないと生きていけないこと」を運命として受け入れることが、人間に課せられた仕事なのです。
 「糸」を「依存の対象」と考えれば、たしかに糸を切ろうとする努力は尊いことです。でも、「糸」を、「自分を生かしている超越的な力」と考えたら?
 その糸をどうとらえるかは自分次第。「自分をしばっているもの」と考え、糸があることを呪っていれば、生きることはとても苦しくなってしまうでしょう。しかし、その糸が、「自分が苦しまなくても、命の恵みを与えてくれるもの、私を助けてくれるもの」と考え、自分でごちゃごちゃ動き回るのをやめて(糸がからまってしまいます!)糸からの恵みを享受すれば、人は自然と良い方向に向かって進んでいけるのです。


 「シンクロニシティ(共時性)」は、このときに、次々と私たちの周りに起こってくるものかもしれません。


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by ropponguimovie | 2007-04-27 22:38 |

今週、いちばん癒せる映画 vol.22『ゲゲゲの鬼太郎』

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 今週のオススメは…
 大本命の『バベル』を抜いて『ゲゲゲの鬼太郎』、そして『ストリングス』も捨てがたいので、またまた2本発行することにします。
 
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 忘れてた! 今週は『スパイダーマン3』もあるんだけど、これは日本での公開の方が早いので、今アメリカにいる私は5月4日まで見られません。だからこれは除外。


 さて、『ゲゲゲの鬼太郎』なんですが…。
 脚本がものすごくよくできてます。(旅先なので手元に資料がないんですが、2年ぐらいかかったらしい)。
 そしてこの映画、世界を揺るがしたブロックバスターの脚本パターンを、きれいに踏襲しています。


 その映画というのは…。何を隠そう、『タイタニック』。


 「自由で背負う者のない王子様が、背負うものだらけでがんじがらめのお姫様を助け、彼女の記憶に生き続けて去っていく…」


 というパターン。


 あれ? これ、もう一つ前例があるぞ?


「自由で背負う者のない永遠の少年が、背負うものだらけですっかりせちがらくなった少女と冒険をし、
 彼女の記憶に残って去っていく…」


『ピーターパン』だ、ピーターパン。


 『ゲゲゲの鬼太郎』は、観客の中でも「弟のいる長女さん」のツボをひときわつく映画かもしれません。
 今回の映画のヒロイン(井上真央が演じてます)と、『ゲゲゲの鬼太郎』のウェンディには小さな弟がいる、親があんまり頼りにならない、という共通点があります。
 『タイタニック』のローズには弟はいませんが、母親が娘に依存していて家族の運命を背負っています。


 男の子(boy)が小さいときから家族の運命を背負った場合、小さいときから男(man)になることを強いられます。
 しかし、女の子(girl)が小さいときから家族の運命を背負うと、こちらも男(man)になってしまうのですね。
 小さいときから女郎に売られた少女の物語(『さくらん』が良い例)が、成功女郎の道を進み始めると、それは、「男から愛される」ではなく「男に愛させる」話になってしまうのはそのせいだと思います。
 

 『ゲゲゲの鬼太郎』のヒロイン(すみません、資料が手元になくて名前がわかりません)は、早く母親をなくし(早く母親役をやると現実的になる)、父親まで原因不明の病気で死んでしまい、残されたのは小さな弟のみ。そのうえ外国から帰ってきた得体のしれない親戚のおじさんが、自分たちを狙っている気がする。。。
 すっかり現実的になって当たり前。


 そんなとき、ふと彼女を助ける役回りになるのが、霊界の貴公子、ウエンツ瑛士演じる鬼太郎なのです。


 ここで、ウエンツ瑛士が本当にすばらしいです。
 何が素晴しいって? あの顔ですよ、顔!
 だって、他の妖怪達は(間寛平を筆頭に、中村獅童、西田敏行、室井滋、大泉洋といったアクの強い面)特殊メイクしてるのにウェンツだけ「素」なんですよ! つまり彼の場合だけ、「美しいことが異形」だというわけです。
 この「美しいことが妖しいこと」という名に恥じなかったのは、最近では、『ニュースの天才』のヘイデン・クリステンセンぐらいじゃないでしょうか。ウェンツの演技力をあれこれいう人もいるみたいですが、じゃあ、他の顔を挿げ替えてみろ、許さないぞ! っていう感じ。


 そういえば、『タイタニック』のときのレオナルド・ディカプリオも、本当に美しかったですよねー。あのタキシードを着た晩餐会のシーンでは、息を呑みませんでしたか?
 この、「現実離れした美しさ」=花、は、本当は、女の子が女になるときに、自分で身に着けていかなければいけないのですが、もちろん、ウェンディ型の苦労人の女の子には、そんなもの身につくはずがありません。
 反対に、ウェンツや『タイタニック』の頃のディカプリオや、『ニュースの天才』のヘイデンたちは、少年(boy)ではないのですが、男が成熟し、社会的責任を背負うすにしたがって身に着けていく「傷」「苦味」「渋み」みたいなものがないのです。だからこそ彼らは「異形」なのですが、少年ではないのに「女」womanになってしまったような華やかさを身に着けているわけです。


 『ピーターパン』『タイタニック』『ゲゲゲの鬼太郎』型の物語は、ミツバチが花に花粉を運ぶように、ヒーロー達が、このままでは女として人生を謳歌できずに散ってしまいそうなヒロインに、自分の花粉を分けてやる話、ということができます。
 ヒロイン達は、自分の人生が秘めている可能性に気がつき、自分の感覚をより開かせ、自分の人生を思いっきり生き始めます。


 しかしそのとき、男であって男でないヒーロー達は、ヒロインと結ばれる運命を放棄しなければいけない壁にぶちあたります。社会的責任を負わないと男は、物語のうえでは、男ではありません。それを背負わない者は「現実社会で男として認められる」という通過儀礼を受けられないのですね。


 しかしだからこそ、彼らは、ヒロインの心の中で永遠に生き続けます。


 ここに、男の観客の泣きどころもあるかもしれません。なぜなら、現実の男は、ピーターパンやジャック君やゲゲゲの鬼太郎と違って、「社会的責任を背負う」という通過儀礼を通過して、今、この場所に存在するからです。ウェンディやローズと結ばれることはできませんが、あなたの隣りには現実の生活を共にする伴侶がいて、ふたりの間に生まれたかわいい子どももいることでしょう。
 その甘酸っぱいギャップに浸ってください。


 ところで、冒頭に、昔なつかしの『ゲゲゲの鬼太郎』のテーマソングが流れるのですが、
「楽しいな、楽しいな♪」のあとが、「オバケにや学校も、試験も何にもない」じゃなくて
「オバケにゃ会社も、仕事も何にもない」に歌詞が変わってました。
 うーむ、社会人に訴えてるな~。そう、社会的責任を背負ってる社会人に。


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by ropponguimovie | 2007-04-27 14:25 |

今週、いちばん癒せる映画 vol.21『リンガー!★替え玉選手権』

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今週、いちばん癒せる映画 vol.21『リンガー!★替え玉選手権』

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 今週おすすめの映画、2本目。『リンガー!★替え玉選手権』


 ところで、マリナ・デル・レイ生活も3週目に入りました。
 どうして映画の英語はあんなに難しいんだろう? 今週も1本新作を見ましたが、10パーセントもわかんなかった…。


 さて、『リンガー!★替え玉選手権』の監督は『星の王子ニューヨークに行く』の脚本家ですが監督としてはデビュー作となるバリー・W・ブラウスタイン。が、この映画を終始リードしていたのは、製作のファレリー兄弟といっていいのではないでしょうか。
 彼らには、障がいをもつ親友がいて、彼らにも楽しんでもらいたい、という映画作りがいつも信条です。『メリーに首ったけ』のヒロイン・メリーにも障がいを持つ弟が出てきますし、その友人本人は、『ふたりはクギづけ!』でかなり重要な役どころで出演してました。
 しかしこの映画もぶっとんでる…。自分の殻が破れずうだつがあがらずにいる男が、それゆえに現金を作る必要ができてしまい、障がい者のふりをして、「スペシャル・オリンピックス」にエントリーするという話。競争相手は知的障がいがあるんだから簡単に勝てるだろう、それを、困った叔父貴が賭け事のタネにしていて、このギャンブルで一気に現金を稼ごう、というのです。


 宣伝会社の人が「日本のスペシャルオリンピックス関係者に協力を依頼したがうまくいかなかった」といってましたが、たしかに日本の認知度とアメリカの認知度は違いますから、日本関係者のとまどいも理解できないでもありません。日本のスペシャルオリンピックスをとった映画「エイブル」とは、あまりに毛色が違いすぎますもの…「エイブル」シリーズはそれはそれで名作ですけどね)
 スペシャルオリンピックス日本の公式見解はこちら。↓
http://www.son.or.jp/sys/index.php?mo=topics&ac=TopicsDetail&topics_id=87


 しかし、この「スペシャル」というところに、この映画のテーマが凝縮しています。


 映画は、「成功サラリーマン」になれない主人公・スティーブが、「俺はもう負け犬じゃない、俺はもう負け犬じゃない……、もう負け犬じゃないんだあ!」と、つぶやきから絶叫にいたるシーンから始まります。何をやってるかというと、彼は「キレるサラリーマン」になりたくて、職場の自分の席でイヤホンを使って自己啓発CDを一生懸命聞いているのですね。ところが、このCDを聞くことによって、彼は、「自分ではない何者か」になろうとしてしまっている。きっと、彼を「うだつのあがらないサラリーマン」にしていた自分の中の力こそ、「本当の自分であろうとする心の声」だったのでしょう。だって、彼は、その時点ですでにとても心のやさしい男だったのですから。


 そういえば、アメリカって自己啓発の本、いっぱい売ってるんだろーなー、と思って書店に行ってみましたら、それはもうすごかった(笑)。英語でself improvement っていうのですが、ものすごい場所をとっています。
 さらに「へえっ」と驚かされたのは、フェデックス・キンコス(出力サービスだけでなく、文房具も売っている)をのぞいてみたら、かなりいい場所に「自己啓発CD」の陳列台があったこと。封筒だのポストイットだの買うついでに、こういうのも買ってるのかなーと思うと、なんか笑ってしまう(でも自分も買いそう(汗))

 
 しかし、スペシャル・オリンピックス・アスリートの中に投げ込まれて彼がもっとも目の当たりにするのは、「みんな、とにかくひとりひとり違うんだ」ってことなんです。結構いじわるなヤツもいるし(笑)。いいたいこともちゃんと主張する。当たり前のことなんですけど。


 人間の成長の過程として、「それは個人の責任」というのが見えてくる、というのがあると思います。自分の選択とその結果は、家族のせい、とか、世代のせい、とか、障がいのせい、というのではなくて、それに対する反応は最終的には個体差なのだ、ということ。それが、「知的障がいはないけど、でも、健常者、と、ひとくくりにできないひとりの(彼なりの問題を抱えた)ボク」という主人公を、映画のシチュエーションは浮き彫りにしてくれるのです。


 それにしても、この、絶妙の笑いの感覚。いくら「特別扱いしない」といっても、この企画は絶対にファレリー兄弟じゃないとできないなあ。今回も感服です。大ファンです。

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「今週 いちばん癒せる映画」!」 vol.21  発行46部
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by ropponguimovie | 2007-04-20 13:50

今週、いちばん癒せる映画 vol.20『ハンニバル・ライジング』


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今週、いちばん癒せる映画 vol.20『ハンニバル・ライジング』

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 先週予告しましたように、今週はおすすめの癒せる映画が2本ありますので、2本発行します。
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 さて、「ハンニバル・ライジング」。キーワードは「日本」だ、というのが宣伝文句になっていますが、その点と、ハンニバルがいかにして人の肉を食うようになったか、という動機とは、ちょっと距離がある感じ。それより、レクター家がリトアニアの旧貴族で、第二次大戦中(彼は10歳ぐらいの少年)に、ドイツ軍にいかにひどい目に合わされたか、とくに、妹をいかにひどいやり方で殺されたか、というあたりに、スタッフ渾身(?)のアイディアを感じます。


 映画でも現実でも、「弱者に対する最大の犯罪」というのは、「幼い女の子を強姦して、殺す」だと思っていたのですが、この映画では、それを上回るすごい犯罪が行われてしまいます。さすが「ハンニバル・シリーズ」というか、よくもこういうこと考えつくもんだ、と、口あんぐり、というか…。
 その復讐心から、若き、そして美しきハンニバルは、この元ドイツ兵達を探して一人ずつ殺し、その肉を食らっていく、という手段に出るのです…。


 ちょっと、個人的体験になるのですが、この試写を見る数日前、ある自己啓発セミナー講師のテープをいくつか聞いていました。セミナー講師にもいろいろなタイプがいますが、その人は強烈はカリスマ性をもつとともに「愛」という言葉を頻繁に使うタイプの人でした。また、彼のセミナーを受けて、人間関係が劇的に良くなった、という人もとても多いようです。


 ところが、この映画を見ていたら、そのセミナー講師とハンニバル・レクターが妙に重なって重なって、なんだか困ってしまったのです。あんなに「愛」を訴えている人なのに、変だなあ。


 でも、私は、その方が、納得できる気もしたのです。
 なんか、人間がもっている「放出しないと本人が苦しくなってしまうエネルギー」って、どっちの方向に出ても一緒じゃないかしら。ある人から見れば「愛」に見えるし、別の面から見れば「悪魔」に見える。ただ、そのエネルギーの一直線さが、人をひきつけているのではないかしら、って。


 そういえば、自己啓発では、「言霊」の力を利用して、「自分の将来像を言葉にしなさい」といわれることが多いようです。たとえば、「私は、3年以内に1億円手にします」とか。
 それは、結構効果のある方法だと思うのですが(実は私も私の目標を手帳に書いたりみんなに宣言していますよ、うふふ)でも、「愛」という言葉だけは、軽々しく口にすると、私にはどうしても、愛が逃げるように思ってしまうのです。「言霊」って日本的な考え方ですが、こればっかりは、別の日本的考え方、「秘すれば花」のような気がしてしまうのですよね。


 ハンニバルのように、あるいはまた「愛」を語る人のように、エネルギーを放出して歩いている人は、「人が動物でなく人間である証し」を自ら示して歩いている人のように思えます。私はだから彼らに対してこれからも同じような目を向けてしまうだろうし、そして…。自分の中であんなふうに勢い良く放出できず、くすぶっているエネルギーを、どんな形で放出しようかしら? 


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by ropponguimovie | 2007-04-20 13:49 |

今週、いちばん癒せる映画 vol.19『ツォツィ』



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 予告どおり、今週は、『クイーン』と並んで、2006年アカデミー外国映画賞をとった『ツォツィ』を紹介することにします。
 ちなみに今週、『東京タワー オカンと僕とときどき、オトン』も公開されるのですが、私は見ていません。


 さて、ツォツィ。


 ひとことでいうと。。。「アフリカの『ごんぎつね』」


「ごんよ、おまえだったのか、いつも栗をくれたのは…」


 このセリフを聞いただけで、号泣してしまえる人は、必見の作品。


 日本語で「ごん」と呼ばれたら、「やんちゃ」というニュアンスが強いのですが、この「ツォツィ」も、やんちゃ、という意味です。


 人種隔離政策が崩壊した南アフリカですが、今度は同じ黒人の間に、すさまじい経済格差が広がっています。欧米の高級住宅地(ガラスばりのリビング、モダンな家具、セキュリティシステム)にヨーロッパの車とともに住む層、今もスラムのバラックから抜けられず、金を稼ぐ手段は「強盗」しかない層…。ツォツィとあだなされたこの少年は、この「強盗」側の少年で、仲間と一緒に、裕福な黒人一家から、BMWを強奪します。
 ところが、車を走らせて逃走、追っ手はもう来ない、強盗大成功…と思ったツォツィは、愕然とします。


 後部座席から聞こえてきたのは…


 赤ん坊の泣き声!


 大人になりきれない男が、赤ん坊を抱えてしまって自分の成長をせまられていく作品は、数限りなくありますが、このツォツィは出色です。ツォツィ自身が育った環境が、あまりにも苛酷だからです。赤ん坊のオムツを替えようとして、彼は、家の中にあったくしゃくしゃの新聞紙かなんかでそれを代用しようとするのですが、もしかしたら、彼自身もそうやって育てられたのかもしれない、ということがそこから伝わってきてしまいます。
 愛を与えられなかった少年が、なけなしの愛をはたいて子どものために何かしてやろう、という姿が、涙を誘います。
(うう、このメルマガも18号目を迎えましたが、書きながら泣けてきたのは初めてだ…)。


 子どもを返したいのですが、困った事態が生じます。ツォツィは子どもに情が移ってしまい、返したくなくなる。そのため、かえってツォツィはあらぬ疑いをかけられるようになります。「営利目的で子どもを誘拐したのではないか」「子どもに危害を加えるつもりではないか」…。


 ツォツィは子どもの将来を考え、一大決心をして、金持ちの家に子どもを返しに行きますが、そこには彼に銃を構える警察が…。さて、どうなるのか? ツォツィはごんぎつねと同じように、誤解されたまま殺されてしまうのか?


 宣伝会社の方から伺ったのですが、この映画のラストに関しては、製作サイドも最後まで迷って、結局3種類のラストを用意したのだそうです。さて、その3種類の中から選ばれたラストはどれか?


 これはぜひぜひぜひ、ご自身の目でお確かめください。


 最後にいいますが、これは、「ごんぎつね」ですよ、「ごんぎつね」。
 あの涙に弱い人は、映画館で号泣してください。

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by ropponguimovie | 2007-04-13 15:20 |

今週、いちばん癒せる映画 vol.18『クイーン』

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 ロサンゼルス近郊、マリナ・デル・レイからお送りするメルマガ2週目です。
 とてもいいところなのですが、郊外にいると、映画館が遠く感じます。自分に車があれば10分ぐらいで行けるのですが、バスを使うと30分ぐらいかかってしまいます。また、前回滞在したクリスマス・シーズンはアカデミー賞レースの作品が目白押しだったのですが、今回は自分の情報不足もあり(英語で面白そうかどうか判断するしかない)これは! という作品にまだ出会えないでいます。(1本だけ前情報なく見た映画が、これがもう見事な駄作でした…)


 さて、今週の「癒せる映画」、オススメが2本あります。プリンセス・ダイアナの死後72時間、イギリスの女王と労働党党首の首相との不思議な交流を描いた映画、『クイーン』。そして、2006年のアカデミー賞外国映画賞『ツォツィ』。
 1本、来週に送ろうかな~と思ったんですが、来週もまた、『リンガー! 替え玉選手権』と『ハンニバル・ライジング』の2本もある。。。。


 仕方がないので、今週、2本書きます(笑)
 執筆生活をかの地で楽しんでいますのでね。


 これはほんとに、アイディアの勝利ですねー。10年前のダイアナ元皇太子妃がなくなった日、世界中から「意地悪姑」の視線を浴びてそれでも立っていた女王エリザベス2世。その彼女の孤立と、長年にわたるサッチャー政権の後労働党から首相に就任した若き労働党の党首にせまられる選択。(これが保守党だったらここまで面白くなかったでしょう)女と男、貴族と労働者、老人と若者、いくつもの対立構造があって、非常に質の高い緊張感が持続する120分となっています。


 さて、映画というのは、宣伝活動のために、公開日が近づくと、公開試写会をやったり、タレントを招いてトークショーをやったり、いろいろなことをするんですが、この映画のキャンペーンを取材した娯楽系の記事を見て、一瞬がっかりしてしまいました。スポットが当たっているのは主人公のふたりではなく、ダイアナ妃の映画、みたいに聞こえるからです。
http://news.goo.ne.jp/article/mycom/business/20070412-03-mycom.html


 しかし…、よく考えてみると、「ダイアナ妃」という不世出のアイドル、不世出の考えなし、不世出の不思議ちゃん(失礼?)、そして不世出の美人、だったからこそ、美人、というような天然資源(??)を持たず、才覚だけで「思惑」の中に生きなければいけなかったふたりがさらにひきたつわけです。


 他の映画批評家の方の評論で、「この映画は、イギリスがいかに頑張ったか、というプロパガンダだ」というのも読んだのですが、私は、そういうふうに感じませんでした。
 なぜなら、この映画の面白さは、エリザベス女王、労働党首トニー・ブレア、どちらも、少し舵取りを間違えれば、自分たちの立場が危うくなることを、隠さずに描いているからです。


 イギリス王室と日本の皇室の違うところは、ちょっとでもイギリス王室が自分たちの意向と違うことをすれば、王室廃絶、共和制への世論がすぐに沸きあがることです。日本の皇室にそれが起こらないのは、日本の皇室の方々がイギリス王室と違って常に国民を愛し、愛される行動をとっているからだ…という主張もあるかもしれませんが、日本よりイギリスの方が、ずっと、「イギリス王室は国民との契約の元に存続している」という感覚がずっと強いと思います。名誉革命によって正確なネタモトが検索できなかったので明言を控えますが、イギリスの世論調査で、「次のイギリスの王室を継ぐのは誰だと思いますか?」という質問をしたら、「王室はその頃なくなっている」という答えが、「チャールズ皇太子」や「ウィリアム王子」を超えてしまった、という記事を読んだ記憶があります。
 同時に、イギリスの君主は、天皇よりずっと強い権限をもっており、国会や内閣が機能しなかった場合には、適切なアドバイスを元に(誰に助言を求めるか、自分で決めないといけない)、国のゆくえをたった一人で決めなければいけません。エリザベス2世は、26歳でこの地位についた、ダイアナ妃より、雅子妃より、ずっとずっと重荷を背負った王族なのです。
 こちらを参考にしました。
http://allabout.co.jp/career/politicsabc/closeup/CU20050215A/index3.htm


 この映画の中でも、「イギリス王室の伝統」を重んじて初期の対応が裏目に出たイギリス王室は、国民からどんどん嫌われていく姿が痛々しく描かれています。おまけに、母親のエリザベス皇太后や夫のフィリップ殿下は、この問題に対して「悪いのはダイアナ、わかってないのは国民」の態度を貫いていて、おまけに息子はダブルスタンダード(ダイアナには子どもの母親だから弔意を示すが、愛人との不倫をやめたわけではない)、完全に孤独です。


 一方の新首相、トニー・ブレアも、せっかく選挙で奪い返した与党の地位を、どう保つか。彼の妻は王室廃絶派であることを
隠しませんし、労働党というのは基本的には格差否定の党。ところが、女王の孤独に向きあううち、彼はこの地位に乗じて国民とともに王室を批判するわけにはいかなくなってくるのです。そして、彼女に国民の意向をくむように進言したことが(それは、党利党略とはむしろ反対なのですが)結果的に彼の支持率を上昇させるのです。

 エリザベス女王、ブレア、ふたりの俳優は好演なのですが、ふたりともダイアナと違って、「スター」としてのカリスマ性が、スクリーンを見ていても全然ない演じ方をしています。そのふたりの苦悩にだんだん共感し、同じ人間としての悩みを共有できるところに、この映画の癒しがあるように思います。

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by ropponguimovie | 2007-04-13 15:16 |

今週、いちばん癒せる映画! vol.17 『ブラッド・ダイアモンド』


メルマガご購読、ありがとうございます。
 このメルマガは、今週公開される映画の中から,
「この映画は癒される!」という視点に絞って1本を紹介するマガジンです。


 ところで私、ただいまロサンゼルス近郊のマリナ・デル・レイというところにいます。
 最低1ヶ月、へたすると2ヶ月ぐらいアメリカにいる予定です。2ヶ月も留守して、東京に戻ったら果たして映画評論家として執筆できる媒体があるのか謎なのですが、文章修行ということで、思い切って来ています(ほとんど外出もせず、日本語の本を読み、書き物をしています)。
 昨年末ハリウッドに滞在したときは毎日のように映画を見ていたのですが、今回は、ちょっとそうもいかないようです(2マイルぐらいあり、遠い)。しかし、週末になったら、ぜひ、こちらかサンタモニカまで見に行こうと思います。


 さてさて、今週オススメの1本は、昨年末初めてアメリカに滞在したときにハリウッドで見た、『ブラッド・ダイヤモンド』です。


 私の英語力は、「流暢」というには程遠いので、この映画も、完璧にはわかっていなくて、日本に帰ってきてから他の評論家の方のサイトを見たら、「ああ~、ここわかってなかった」ということがたくさんあって、ちょっとがっくしきてます。
 例えば、レオナルド・ディカプリオ演じる主人公アーチャーの出身地が、私は「南アフリカ」だと思っていたのですが、字幕付きによると「ローデシア(現在のジンバブエ)」だといっているそうです。ローデシアはダイヤ利権に絡んだ人種隔離国家ですが、南アフリカよりさらに一層複雑な歴史をもっている国で、その国で生まれ育ったアーチャーが、「人生カネ、人生ダイヤ」になってしまった背景は、さらにいっそう複雑であろうと予測されます。

 
 しかしながら、不完全な英語で見たほうが、良かった、と思うことも、いくつもあります。
一つは、細かいことがわからないので、かえって、物語の大きな骨格にしっかりとフォーカスが当たるということ。もう一つは、英語で見て、決して全部理解できていなかったのに、ちゃんと泣いたこと。字幕がなくても、かえって、残った五感で感情がダイレクトに伝わる楽しさ、というものを体験しました。さらに、終わった後、他の観客と一緒に、拍手までしました。これも、忘れられない体験です。


 さて、なぜ、私と観客は映画に泣いたのか? 拍手までしたのか?


 ここに、もちろん、この映画の「癒し」のポイントがあります。
 ついでに、『タイタニック』では無視されたレオ様が、今回本作でオスカーにノミネートされたポイントも。


 読者の皆様は「英雄(ヒーロー)」の定義をご存知でしょうか? 「英雄」というのは、「強い」「勇敢」というのが必要十分条件ではないのですね。英雄は実は「犠牲」を伴わないといけないのです。『タイタニック』のジャック君も、自分の人生を十分に生きて、最後は、それと同じ充実感をローズに味わってほしくて自分を犠牲にするから、英雄になりえるのです。


 今回、レオが演じるアーチャーも、最後に、ある、犠牲的選択をします。
 しかし、『タイタニック』のジャックと違うのは、アーチャーが、物語の最初はかなり自己中心的なヤツ、いわゆるアンチ・ヒーローであることです。
 アーチャーは紛争ダイヤの売人で、それが自分をアフリカ大陸(どうやらそこで生まれた運命を受け入れられないらしい)を脱出させてくれると固く信じています。
 途中、ジャーナリストのマディ(ジェニファー・コネリー)と出会いますが、「紛争ダイヤをなくしたいんなら、俺たちを告発するんじゃなくって、婚約のときにステキなダイヤをもらいたくてはしゃいでるお気楽娘たちを戒めろよ(多分そういった)」みたいなことをいったりします。


 しかし、最後に彼は変わるわけです。変わって自分を犠牲にすることを選ぶのです。
 そのダイナミックな変化に、つい、ぼろっときちゃうから、(しかも細かいことわかんなかったから?)思いっきり、拍手なんかしちゃったわけです。


 『タイタニック』はステキなお話でしたが、主人公にのみ焦点を当てると、彼の人格的な変化が小さい、という指摘が否めません。最初からいい子ちゃんなんですよね、ジャック君は。当時のディカプリオは、容姿がもっとも「王子様的」だったとき、つまりキャラが現実離れしていて、だからこそ「様」がついて呼ばれるようになってしまったのではないでしょうか。子役時代の彼の方が、当時よりはむしろ人間の葛藤を表現する役を演じていましたから。


 しかし、今回の彼は、風貌が実にふてぶてしい(笑)。レオに、もう「様」をつけることはできません。それは、彼はもう、『タイタニック』のジャック君のような、浮世離れした王子様じゃないからです。最近の彼はあごの周りに肉がついてきましたし、眉間にもしわが寄ってきましたが、そこがいい。俳優として、一段違うステップに上がった気がします。
 そして今回の「大きな人格的変化のある役」の方が、オスカーとしても評価しがいがあるように思います。


 彼とからむ、ジェニファー・コネリー、そして、ジャイモン・フンスーもとてもいいです。ジェニファーは、信念はあるものの、とても冷静で、行動力のある女性ジャーナリストを演じています。ジャイモンは、反政府軍RUFの少年兵として拉致されてしまった息子をとりかえしたい猟師の役を演じていますが、ドラッグを使って洗脳されている息子(だから、父親だとわからず、彼に銃を向けてしまう)に、父親の情愛を示して語りかけるシーンも、ほろりときます。


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「今週 いちばん癒せる映画」!」 vol.17  発行43部
出典を明らかにしていただければ、無断転載は可能です。
2007.4.6 発行
発行人・石塚とも
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