<   2007年 07月 ( 1 )   > この月の画像一覧

今週、いちばん癒せる映画! vol.30 『ブラインドサイト』

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

今週、いちばん癒せる映画! vol.30 『ブラインドサイト』

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


 メルマガご購読、ありがとうございます。
 このメルマガは、今週公開される映画の中から,
「この映画は癒される!」という視点に絞って1本を紹介するマガジンです。


 先週、1本さぼっちゃってから、トム・シャドヤック監督の最新作、『エヴァン・オールマイティー』を見ました。


 『ライアー・ライアー』や『ブルース・オールマイティ』など、神様が出てくる「スピ系コメディ」の第一人者なんですが…今回の作品はすでに全世界的にこけていて、公開中止、決定、だそうです(ビデオは発売されるそうです)。
 これは『ノアの箱舟』のパロディです。
 たしかに前半、映像的に動きがとぼしいのがきついのかもしれませんが…(なにしろ船作ってるだけだから)、内容としては大問題作で、ぜひぜひ見ていただきたいです。
 

 詳しいことは、また、推薦する映画のなかった週にあらためて解説したいと思います。


 さてさて今週は……
 大感激の『ブラインドサイト』を紹介したいと思います。


 私はこの映画に出てくるふたりのキーパーソン、エリック・ヴァイエンマイヤーさんとサブリエ・テンバーケンさんに、完全にやられてしまいました。


 とくに、12歳で全盲となり、しかし、それを「障害」ではなく「特質」だと思って育ち、教育終了後、単身中国にわたり、チベット語の点字教材を開発、しぶる中国政府を無視して単身ラサに乗り込み、そこで「国境なき点字」を立ちあげたサブリエ・テンバーケンさんは、今、私がモデリングしたい人、ナンバー1です。過去にマザー・テレサ賞を受賞、2005年ノーベル平和賞候補、オプラ・ウィンフリーが選ぶ「オプラが紹介したい8人の女性」にも選ばれています。
 年齢が書いてないんだけど、まだ、35歳ぐらいじゃないかなあ。


 エリック・ヴァイエンマイヤーさんは全盲の登山家。世界で150人しかいないエヴェレスト(チョモランマ)登頂者のうち、全盲は彼ひとりです。この映画のプロデューサー、シビル・ロブソン・オファーのトークショーに出席したのですが、彼は、「レーザー・フォーカス」の持ち主だといっていました。つまり、すごい集中力の持ち主だって事ですね。
 きっと「イチロー」とか「マツイ」も「レーザー・フォーカス」の持ち主なんだと思うけど、全盲の彼がエヴェレストを登頂した秘訣は、彼の視覚障害の問題うんぬんじゃなくて、アスリートとして誰でもが備えている集中力にある。当たり前のことなんだけど、この映画を見ると、それがよく伝わってきます。

 
 そんなふたりが出会ってできたプロジェクトは、ラサの学校に通う盲学校の子供達を、エヴェレスト(の隣り)、でも、7000メートル級の山に登頂させる、という、すごい、プロジェクトなんです。


 チベットって、ダライ・ラマVS中国の対立のおかげで、信心深い心やさしい人がいっぱい暮らしているのかな~と想像してましたが、それは私の幼い楽園幻想でした。ラサは信心深い分迷信も深く、とくに盲人は、「前世で悪行を働いた」とされて、差別の対象です。映画の冒頭で、杖を持った少年にぶつかられたおばあさんが、「罰当たり! お前らなんか、父親の死体でも食ってな!」 とののしりを浴びせます。私、人生で、あんなひどい言葉、聞いたことありません。ショックでした。


 子供達の中には、学校で勉強が一番できたのに、視覚を失ってからは8年間家の中に監禁されていた子供とか、ストリートで物売りをさせられて、虐待されて身体中タバコの跡だらけの子なんか出てきます。


 その子供達が、「国境なき点字」で教育を受け、チベット語、中国語、英語が話せるようになり、マッサージやタイプなどの技術を身につけていく姿には、本当に力がわいてきます。


 その子供達とサブリエが、エリックがエヴェレストに登頂したという話を聞いて、「ぜひ、私たちの所でワークショップをしてください」とメールところから、この映画は始まるのです。


 ところで、映画のタイトル「ブラインドサイト」ですが、これは、
 視覚障害の人たちがもつ、『第2の視覚』とでもいうべき感覚のことだそうです。
 皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、彼らに向かってボールが飛んできたときに、見えないはずなのにぱっとボールを受け止める、その感覚のことですね。


 映画を見ていて本当に面白いんですが、一応私は視覚があるから、ブラインドサイトがあるかどうかチェックする機会がありません。ところが、映画を見ているうちに、自分にもブラインドサイトがあって、その感覚が、どんどん開かれるような気がしてくるのです。


 ブラインドサイトとは、医学的でもあり、霊的でもあり、同時にごく一般的な「勇気」とか「集中力」という言葉に置き換えられるものかもしれません。
 エリックもサブリエには、その「ブラインドサイト」があります。この山登りに挑戦した子供達も、みな、「ブラインドサイト」を身に着けていきます。
 そして、見ている私たちにも、その「ブラインドサイト」が感染してくるような感じがしてくるのです。
 その感覚って、今思い出しても、(言い方悪くて申し訳ないんだけど)、ちょっと気味が悪い感覚なの。「うしろにひとりいる!」っていうか(笑)。でもこの感覚、きっと、人間としての能力の開発なんだと思います。

*******************************
「今週 いちばん癒せる映画」!」 vol.30   発行55部
出典を明らかにしていただければ、無断転載は可能です。
2007.7.20  発行
発行人・石塚とも
お友達にも教えるには…
http://www.melma.com/backnumber_164500/
お便りフォーム
http://www.enpitu.ne.jp/tool/formmail.cgi?id=72381
バックナンバー・ブログ
http://rmovie.exblog.jp/
平和の書店でお買い物
http://ministryofpeace.jp/bookstore/bookstore-menue.html
石塚とも個人のブログ
http://isl.seesaa.net

1票、お待ちしてます♪
にほんブログ村 映画ブログへ

メルマガも登録してね→  こちら


感想が送れるウェブ拍手
b0055288_14492653.gif
[PR]
by ropponguimovie | 2007-07-20 21:34 |