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今週、いちばん癒せる映画! vol.33 今秋・冬映画の展望

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今週、いちばん癒せる映画! vol.32 今秋・冬映画の展望

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「この映画は癒される!」という視点に絞って1本を紹介するマガジンです。


 先週、試写会プレゼントをやりましたら、メルマガ購読者が突然10人増えてました。
 ちょっと、嬉しかったです。


 このメルマガ発刊のときにたてた、目標は、「読者が100人になったら、
映画会社さんに交渉して、試写会プレゼント出してもらう」でした。
 それが、読者半分で、達成できた。
 これ、ぜひ、今後もトライしていきますので、これからも
よろしくお願いいたします。


 さて、今週は、順当に行くと『ベクシル 日本鎖国』なんですけど、
私はこの映画の設定にかなり疑問をもっております。

 だって、2070年って、温暖化で地表はないんだよ(いや、ほんとに)。
その頃出てくる「ニュータイプ」って、人間に「えら」があるんじゃないかと
真剣に考える今日この頃です。。。。


 というわけで、今週は、この秋・冬、注目の映画を、予告編的に
何本か紹介します。
 最近やっと、ふつうに試写室に通えるようになりまして、この秋冬は、
紹介したい映画が、たくさんあります。


『ヘアスプレー』(10月中旬公開)
87年オリジナル映画、2002年ブロードウェイでミュージカル化の再リメイク。
60年代バルチモア。白人のおでぶな女の子が、
ダンス大好きなゆえに、黒人文化に魅せられ…、というお話。
13キロの肉襦袢をつけて、主人公の母親役に挑むのは、ジョン・トラボルタ!


『パンズ・ラビリンス』(11月公開)
 今年イチオシかも~
 試写室連日満員(1度は入れなかった)
 外国映画なのにアカデミー3部門賞他、昨年~今年世界中で賞をとりまくっている、
 メキシコ発のダーク・ファンタジー。
 本当にかけねなしの「衝撃のラスト」だった…


『いのちの食べかた』(11月公開)
 「加工食品」って、お菓子やソーセージだけじゃない。近代社会では、
魚をさばくのも、牛をさばくのも、レタスをもいでラップに包むのも、
みーんな食品加工。みーんなベルトコンベアの上。
 ドイツのニコラウス・ゲイハルター監督が撮った
 それ以上でもそれ以下でもない映像を粛々と見せるドキュメンタリー。


『キングダム』(10月公開)
 アメリカFBIが、サウジアラビアに乗り込んで、アラブのテロリストを
一網打尽…という、アホなハリウッド映画に見せておいて、
実は、いいたいことは全然別にある映画。
 主演は、ジェイミー・フォックス。


『レディ・チャタレイ』
『チャタレイ夫人の恋人』って、バージョンがいくつもあるって、ご存知でした?
これは、D・H・ロレンスの第2稿を元にフランスの女流監督が映画化。
 キャスティングがすごくよい、じわっときた。


『バレエ・リュス』
 ロシア革命後、パリに亡命してきたダンサー達で作られた、伝説のバレエ団。
1950年代に完全消滅するまでの(一派はバランシンと共にNYCバレエに
引き継がれる)、彼らの運命をおったドキュメンタリー。
 今も元気で世界中でバレエを教える、バレエ界の日野原重明さんみたいな
ムッシュ、マダムがたくさん!


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「今週 いちばん癒せる映画」!」 vol.33  発行65部
出典を明らかにしていただければ、無断転載は可能です。
2007.8.17 発行
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by ropponguimovie | 2007-08-17 23:05 | 比較論やエッセイ

今週、いちばん癒せる映画! vol.32 『シッコ』(8/25 公開)


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今週、いちばん癒せる映画! vol.32 『シッコ』(8/25 公開)

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 今週は、8月25日公開のマイケル・ムーアの最新作、『シッコ』をお伝えします。
 8月25日の週には、同じ週に公開される『ショート・バス』をお伝えする予定です。

 
 かの『ボーリング・フォー・コロンバイン』『華氏911』を生み出した
「映像のテロリスト」マイケル・ムーアが「癒せる映画」を作り出せるのかって?


 いやー、いい映画でしたよ。私はプレス試写室なのに、映画を見て、何回も拍手しちゃった。
 上映後も、室内から、拍手が起こりました。


 理由は、『シッコ』は、文字通り、アメリカで医療保険の不備(未必の故意の殺人というべきか?)
によって病に苦しむ人を癒す「行動の映画」であり、
 また、映画からあふれ出す感情が、ユーモアによる笑いと癒しの涙だからです。
 イラク戦争への憤懣をぶちまけたため、彼自身のダークな感情のみが伝わってきて
かえって批判を浴びることになった『華氏911』に比べ、彼自身の圧倒的な人柄的成長が見てとれます。


 アメリカの医療保険の不備は有名で、健康保険充実度は世界37位と先進国中最低、
乳幼児の死亡率はキューバより低く、6人に一人が無保険、毎年1万8000人が治療を受けられずに
死んでいく…というのは、どこかですでに聞いたことがあるかもしれません。

 
 しかし、アメリカでは、【保険に入っているのに、治療が受けられない】
【保険に入らないのに、入れてもらえない】というほうが、さらに深刻な問題となっています。

 アメリカでは医療保険会社が医者を雇っているので、「治療が不必要」と診断した医者には
「(無駄な)支出を減らした」というむねの報奨金を与え、加入者には何かと理由をつけて
保険金を払わない仕組みになっているからです。
 さらに保険会社は政治家に多額の献金をし、「国民皆保険制度」ができそうになると
「それは社会主義だ!」とキャンペーンを張って、法案をつぶしてしまいます。
 アメリカの医者は、せっかく技術を身に着けても、「それを使わない=患者を救わない」ことで
収入を得ているのですね。自分達もずいぶんむなしいでしょうね。


 ムーアはアメリカの保険がいかにひどいか、他の西欧先進国が、アメリカと比べて
どういう医療制度をもっているか、カナダ、イギリス、フランスを訪ねるのですが、
その途中、あることに気づきます。


 それは、
「自分達が幸福だと信じているときほど、不幸なことはない」
 ということです。


 たった1日でもアメリカ側に渡るときはカナダで旅行保険をかけていく親戚、
(アメリカでカヴァーされないと困るから)
 フランスの手厚い育児保護システム(産休期間中、国からハウスキーパーが
派遣されてくるんですよ!)医療費はもちろん全部無料、
 イギリスの病院も全部無料なので、病院に「会計課」がない! 裏口に一つ
あるから「これは何だ?」と思ったら、ある一定の条件(所得が低い)などを
満たした人には、病院に来るまでかかった交通費を返す窓口だとか。
 イギリスの病院では、病院が患者にお金を渡すのです(笑)


 日本人の我々から見てもぎょっとするほどの、めぐまれた医療制度です。


「じゃあ、『本当に幸福だ』と思っているときと、
 『幸福だと思わされているとき』とは、どう違うの?」

 と思うかもしれません。


 その違いが、この映画でははっきりわかります。


「ああはなりたくないよね、という対象があるとき、人は操られてる」


 たとえば、アメリカでは、国民皆保険を、本当に「社会主義みたいだ!」とい
って怖れているんです。
 まるで、国民皆保険になったら、他の自由がなくなって人の悪口をいったら
粛清される、と思ってるみたいに。


 映画の中でマイケル・ムーアは、「ちょっと考えたらへんだよねー」という
例をいろいろ出してみます。たとえば、「アメリカだって図書館は税金
払ったらタダなのに、どうして医療はそうならないの? 図書館があるから
社会主義だって、誰も言わないでしょう?」etc. でも、なんか
みんな「社会主義は怖い!」って思っちゃって、すっかり
マインドコントロール。


 これ見てると、「北朝鮮はひどい国」ってメッセージを流される
わが国も、疑ったほうがいいような気がしてくる。


 マイケル・ムーアのバッシングサイトの運営者でさえ、妻が病気になると
サイト運営してられないアメリカ。


 映画の中で、ムーアは、911の勇士である消防士の3人を連れて、ある
国に行きます。(「国の英雄」であるはずの彼らが満足な治療を受けられない
なんて、やっぱり北朝鮮以下?!)
 アメリカ人が「敵」だと思っているその国で、彼らは手厚い治療を受け、
最後に消防署に招かれます。敵だと思っていた彼らが
「同じ消防士としてあなたたちを尊敬している。私たちは兄弟だ」


 この瞬間に立会い、撮影をすることに成功したムーアは、
きっと、彼自身にもそういうやさしさが育ってきているのではないかと
思うのです。いらだちだけではなく。


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by ropponguimovie | 2007-08-04 21:47 |

今週、いちばん癒せる映画! vol.31 『エヴァン・オールマイティ』


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今週、いちばん癒せる映画! vol.31 『エヴァン・オールマイティ』

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 今週も、紹介できる映画を見ていないので、先週ちらりとお伝えした、先週、トム・シャドヤック監督の最新作で後悔注しになってしまった、『エヴァン・オールマイティー』をお伝えしようと思います。(秋ごろ、ユニヴァーサルからDVDは発売されます)


 トム・シャドヤック監督は、『ライアー・ライアー』や『ブルース・オールマイティ』など、神様が出てくる「スピ系コメディ」の第一人者なんですが…とにかくよくはずすんですよね。興行成績ににすごいムラがあります。


 今までの最高ヒット作が、『ブルース・オールマイティ』$242,589,580 これは、ボックスオフィス歴代の46位に入ります。今までアメリカで公開されたすべての映画の46位ですよ。これってすごい。上位を見てもらえばわかりますが、誰でも知っている映画がずらりと並びます。

 もう一作、『ライアー・ライアー』が99位に入っていて、$181,410,615。これも『ジュラシックパーク3』や『ミッションインポッシブル』『インディ・ジョーンズ魔宮の伝説』『プリティ・ウーマン』などに勝っている。
 (私はこの作品、日本で大感激してみたのに、ほんとーーーにお客さんが入ってなかった…)


歴代興行成績はこちら。
http://movies.yahoo.com/mv/boxoffice/alltime/ 


 一方で、今回日本でお蔵入りになってしまった、『エヴァン・オールマイティ』は $93,567,015、私も「わけわからん」と叫んでしまった超スピ系映画『コーリング』は $30,063,805だからなあ…


 でも、『エヴァン・オールマイティ』は本当に問題作。
 とくに、7月7日の東京平和映画祭で上映された『エンド・オブ・サバーピア』と比べると、もう怖いの怖くないのって。

『エンド・オブ・サバーピア』公式サイト
http://www.endofsuburbia.com/


『サバーピア』とは、「サバーブ(郊外)」と「ユートピア」の組み合わせで作られた造語ですね。かつてのアメリカ人が憧れた住宅のイメージでした。


 ところが、大規模開発の後には、実は、郊外に憧れた人が求めるものは、何も残らないんですね。森とか、鳥の鳴き声とか。郊外に必ずあるのは、「大車線の道路」だけです。
 

 そして、「オイルピーク」がやってくると、車がないと動けない郊外生活は機能が麻痺し、
うち捨てられてしまうのです。

「オイルピーク」という言葉をご存知でしょうか。今、インド、中国で石油の使用量が爆発的に増えています。従来「資源の枯渇問題」が心配されるのは、石油がなくなってしまう時のことでしたが、今は、石油の需要が供給を上回ってしまう日のことです。そしてそれは、2010年ごろといわれています(…って、あと3年なんですけど…)

参考文献
『地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか」
 田中優 扶桑社新書


 さて、『エヴァン・オールマイティ』は、先週もお伝えしたように、『ノアの箱舟」 のパロディです。


 下院議員に当選し、住宅地開発を進める先輩議員の「派閥」にも順調にもぐりこむエヴァン。そんなところに、『ブルース・オールマイティ』にも登場したモーガン・フリーマンが演じる「神」が、材木をばんばん送りつけます。「箱舟を作れ」と。
 なんか、世界中の動物がつがいで集まってきちゃうし。
 しょうがなく、エヴァンは箱舟を作り始めるのですが…
(前半は箱舟作ってるだけでアクションが少ない、このあたりが興行的失敗の原因でしょう)


 さて、洪水が来る、と預言された日。
 みんな待ってる。「それ見たことか」顔で。雨は降らない。降らない。降らない。
 やっぱり洪水は来ないのか。
 ところが…来た! それも意外なところから!


 この洪水が来たという原因が、まさに、「エンド・オブ・サバーピア」の延長なのです。乱開発のつけ。しかもそこに議員がからんでる。本当にありがちな話ではありませんか。


 そんなわけで、この映画はコメディなんですけど「不都合な真実」をきっちり描いたわけで、劇場公開されないことは非常に残念でした。
 ビデオになったら、ぜひ見ていただきたいです。


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「今週 いちばん癒せる映画」!」 vol.31  発行56部
出典を明らかにしていただければ、無断転載は可能です。
2007.7.28 発行
発行人・石塚とも
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by ropponguimovie | 2007-08-04 21:45 |