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今週、いちばん癒せる映画! vol.36 『エディット・ピアフ 愛の賛歌』(9/28公開)



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今週、いちばん癒せる映画! vol.36 『エディット・ピアフ 愛の賛歌』(9/28公開)

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今週は、9月28日公開の『エディット・ピアフ 愛の賛歌』を紹介します。


「愛の賛歌」って、一度は聞いたことありますよね。
「君が愛してくれるなら、空よ落ちろ、地球がひっくり返ってもいい」っていうやつ。
 結婚式で、よく歌われますね。


 私、あれ、嫌いでした(笑)
 嫌いだったから、見に行きました。(爆)


 嫌いだったから、「どうしてこんなの作っちゃったの?」っていう気持ちが消えなかったんですね。


 そーかー。あれは、長年の不倫関係だったうえ、最後は飛行機事故で死んでしまった相手に
ささげる歌だったんですね。


 エディット・ピアフこと、エディット・ジョアンナ・ガションは、1915年、フランス生まれ。
旅芸人の父親と、ストリート・シンガーの母親との間に生まれ、父親、母親、
父方の祖母(娼館を経営)のあいだを転々として育てられます。やがて独立、
彼女の才能を評価した興行師から「ピアフ(すずめ)」の名前をもらいます。
たちまちスターダムにのぼりつめるも、
周囲で殺人が起こったり、結婚したり、離婚したり、不倫したり
 不倫の相手に死なれて精神的に不安定になったり、
 病に倒れ、48歳で死ぬまで、あっちにぶつかり、こっちにぶつかり、の人生。


 そんな彼女の人生のどこが「癒せる」か、というと、
彼女が人生の最後に歌う『水に流して』という曲なんです。
 私はこの曲を、この映画を見るまで知りませんでした。
 病気に倒れ、再びステージに戻れるかどうかわからないときに、
彼女のところに直接営業があり、彼女が気に入った歌だそうです。


 いいえ、ぜんぜん
 いいえ、私は何も後悔していない
 私が人にしたよいことも
 悪いことも
 何もかも、私にとってはどうでもいい
 いいえ、ぜんぜん
 いいえ、私は何も後悔してない
 私は代償を払った、清算した、忘れた
 過去なんてどうでもいい


 そうか、ここまでやっても(笑)、人間って、その境地に達せられるんだ。
 そんな気持ちにさせられる。
 ここには、不器用ながら戦うように人生を生きてきた人の、
 自分の人生に対する受け入れがありますね。


 この歌、日本じゃあまり有名じゃないですね。
 全然愛を賛美してない『愛の賛歌』や、人生の不安を擬音で見事にあらわした『パダン』や、
ワインに酔ってるような気がして頭がくらくらしてくる『ばら色の人生』は有名なのに。
 やっぱり、人間って、心を不安定にするものの方が好きなのかしら?


『水に流して』をもっと早く知っていたら、エディットが好きになってたのになー。


 ところで。
 フランス人は、世界で一番エレガンスを愛する国民だといわれていますが
(そもそも「エレガンス」ってフランス語です)エディット、って、全然エレガントじゃないんですよね。
丸まった背中、ぎょろりと大きな目、不安定な表情(おどおどした臆病さと傲慢さが交互に入れ替わる)
は、どっちかというと「エキセントリック」という感じで優美じゃない。
 
 ココ・シャネルって、「エレガンス」という言葉に世界一こだわったデザイナーだけど、本人が
「エレガントか?」っていわれるとそうじゃない気がしちゃうし、
 あと、マルグリット・デュラスとかも全然エレガントじゃないよねー。

 ぜんぶがぜんぶ、直接は付き合いたくない方々ばっかり(笑)
 でも、フランス人はそういう女性たちに対する尊敬を惜しまないですよね。
 

 あの心裡は、いったいどういうものなんだろう? 私には今でも不思議です。


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「今週 いちばん癒せる映画」!」 vol.36   発行74部
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2007.9.8 発行
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by ropponguimovie | 2007-09-08 08:55 |

今週、いちばん癒せる映画! vol.35 『ブラック・スネーク・モーン』(9/1 公開)



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今週、いちばん癒せる映画! vol.35 『ブラック・スネーク・モーン』(9/1 公開)

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 発行が遅れてしまい、申し訳ありません。
 今週の1本は、サミュエル・L・ジャクソンとクリスティーナ・リッチ主演の
『ブラック・スネーク・モーン』です。


 タイトル(もしくは宣伝)が、映画がもつ「だまし」の一翼をになっている映画、
というのがあります。
「まるでこの人が犯人」というように思わせておいて、別の人が犯人であったり、
中には「まるで男女のラブロマンス」のように思わせておいて、見てみると政治的メッセージが
がんがんに伝わってくる、テーマまで違う映画であったり。


 今週紹介する『ブラック・スネーク・モーン』もそんな映画の一つ。
 なにしろ、ポスターがなあ・・・。
 サミュエル・L・ジャクソンにしばられた金髪美女(クリスティーナ・リッチ)が挑発的な
視線をこちらに向ける姿は、愛に不器用な男による「完全な飼育」、もしくは
「キング・コング」を思わせます。
(町山智弘さんによると、「キングコング」って、黒人奴隷のメタファーだそうですね。
 ここにサミュエル=黒人、クリスティーナ=白人、って図式が入ってきちゃうから
 私たちの脳みそが、ある種の「よけいなストーリー」を想像しちゃうんですよね)


 ↑で、この「よけいなストーリー」を観客に想像させておいて、ぜーんぶ壊す、
というのが、『ハッスル・アンド・フロウ』のクレイグ・ブリュワー監督の狙いのようです。


 キリスト教という特定の宗教に裏打ちされたものではありますが、非常に深い
赦しと再生の物語となっています。


 ポスターだけ見ると、サミュエル・L・ジャクソンは、クリスティーナ・リッチと恋愛関係に
なるように見えるんですが、そうではないんですね。サミュエルの役割は、
子供のときのトラウマに起因してセックス依存症をさまようクリスティーナの完全な「援助者」。
ふたりの人生は、クリスティーナが傷ついて彼のところに転がり込むはめになったとき、
交差点のように、ほんの少し重なるだけ。彼らは「共に歩む」関係にはなりません。


 でももちろん、この、「ほんの少しの重なり」が、彼らの人生に決定的な影響を与える
わけですね。


 さて、現実の人生に立ち返ってみて、こういう、「ほんの少しの重なり」って、あまり
人生に大きな影響を与えないことが多いですね(笑)。私たちの前にクリスティーナが
現れたとき、私たちはこんなに深くコミットしないし、その結果自分の人生も変わらない。


 でも、自分の人生を変えようと思ったら、自分の人生を変える機会を探すのでなく、
向こうからやってくるクリスティーナにどういうふうに関わるか、なんだなーと、
この映画を見てしみじみ思ってしまったのでした。


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「今週 いちばん癒せる映画」!」 vol.35   発行70部
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2007.9.2  発行
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by ropponguimovie | 2007-09-02 09:08 |

今週、いちばん癒せる映画! vol.34 『ミス・ポター』(9/15公開)



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今週、いちばん癒せる映画! vol.34 『ミス・ポター』(9/15公開)

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 今週は『ショート・バス』の紹介をします、と予告していたのですが、
急遽9月15日公開の『ミス・ポター』に差し替えになりました。
 どうしてかというと、9月3日に開催される試写会を、5組10名様にプレゼント
できることになったからです!(パチパチ)


 応募要項は、この号発行した後、号外にてご案内しますので、お楽しみに♪


 それでは、『ミス・ポター』の紹介です。


 ビアトリクス・ポターTM(←登録商標)、ああっ、史上最強の金持ち姉さん!!


 実は私はこの映画評を「週刊金曜日」に書こうと思ってたんですが、
「週刊金曜日」に執筆していて肩身が狭いところは、この雑誌の、読者、執筆者、
編集者含めて、私以外の誰一人としてお金が好きな人がいないんじゃないかってことです(笑)


 でも、それもそのはずで……。
「自分の好きなことをして」
「みんなに喜ばれることをして」
「環境も壊さず、内容が暴力的でもなく、誰かを搾取することもなく」
「お金に振り回されることもなく」
「得たお金をむなしいことに使わない」

 そんなお金持ちの人なんて、今まで見たことない……。
 「お金持ちなんて、ろくでもない人に決まってる」と思ってしまうのも当然でしょう。


 でも、この映画を見るかぎり、ピーターラビット(R)の作者、ビアトリクス・
ポターはそうなのです。


 ポターは、お金持ちになることが人生の目標ではありませんでしたが、
お金をいたずらに「汚いもの」と思うこともしませんでした。
 何度も出版社に断られたあげく、世紀の名作となった『ピーターラビットのおはなし』
(TM)を自費出版するのですが、これが評判を呼ぶと、もう一度商業出版の
道を模索します。その結果の出版。
 また、彼女は世界初の「キャラクタービジネス」の創始者でもありました。
(ウォルト・ディズニーじゃなかったんだ! びっくりしました)
 自らぬいぐるみを作って、ドイツ・シュタイフ社にプレゼンしたそうです。


 そして、後年の「ナショナル・トラスト」運動のさきがけとなる、画期的な
、4000エーカーにも及ぶ、湖水地方の土地の買取。
映画の中で、土地の競売シーンがあるのですが、
並み居る開発業者たちをおさえ、金の力でバッタバッタと落札していく
シーンは、まさに「金持ち姉さん」!
 でも、決してイヤミではなく、小気味いい。
 主演(製作総指揮も務めた)レニー・ゼルヴィガーの魅力もあります。


 こんな生き方を見ると、「あ、お金もちも悪くないな」
「お金には、こんなふうに使えばすごい力を発揮するんだな」
 と、しみじみ思わされてしまうのです。


 そんなポターの人生はあまり知られてなくて、
 例えば、
「生きているうちに1枚しか絵が売れなかった画家・ゴッホ」
の人生の方が有名だったりする、
 っていうのって、情報方操作としか思えない(笑)


「自分の好きなことをするとつらい目にあうぞ!」という
という、恐怖のメッセージの蔓延であるような気がします。


 だからこそ、ポターの人生を見て、
「こんなふうな素敵な生き方があるんだ!」って
イメージトレーニングしてほしいと思うのです。


 もちろんそこに、チャレンジがまったくなかった
生き方ではないけど。


 この映画のタイトル「ミス・ポター」って、泣かせます。
 今時、女性のことを「ミス」なんて呼ぶこと、ほとんどないですけど、
当時、30を超えた女を「ミス」と
呼ばれることは、「あんたは女としての価値がない」と烙印を押す、
一種の社会的差別でした。
 しかし、そんなミス・ポターは、しかし、数々の縁談を断り続け、30を過ぎる
までに、絵を描くことに没頭します。


 そして初めて出会った自分を支えてくれる編集者との出会い…。
彼女の素敵なところは、
「自分が本当に欲しいもの以外は『いらない』といい続けた」
ところでもあります。


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「今週 いちばん癒せる映画」!」 vol.34  発行69部
出典を明らかにしていただければ、無断転載は可能です。
2007.8.24 発行
発行人・石塚とも
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by ropponguimovie | 2007-09-02 09:06 |