火火(ひび)

11.5鑑賞
2005年新春公開

 現在も信楽で作陶を続ける女性陶芸家の草分けで、息子を白血病で亡くしたことから骨髄バンクの立ち上げにも力を尽くした女性、神山清子の半生。
 清子役に田中裕子、息子・賢一に窪塚洋介の実弟、窪塚俊介、娘に遠山景織子。
 監督は『光の雨』の高橋伴明。

 激しい母親の人生に圧倒されたが、これが映画デビューとなる窪塚俊介がすごく良い。結局HLaが完全に一致しない骨髄液の移植を受け、髪の毛が抜け、身体が拒否反応を起こすためにのたうちまわって苦しむ姿は圧倒的だ。
 この兄弟は、タナトス(死)に近いところでパワーを発揮する、すぐれた芸術性の持ち主ではないかな。お兄さんも、コマーシャリズムの中で適応させていこうという企画がそもそも間違っていたような気がする。今となっては。

 当日は、モデルとなった神山清子さんが試写室に挨拶にいらした。田中裕子演じる修羅のような母とは違って、おだやか~な、にこにこ顔の女性で驚いた。きっと、窯の前では、顔が変わるのだろう。賢一が人生の最期に完成させた自然釉(ゆう)の壷は、実際に賢一氏が作った壷だそうだが、画面からでも伝わってくるその美しさに圧倒させた。
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# by ropponguimovie | 2004-11-06 00:21

Mr.インクレディブル

11月4日鑑賞
12月4日全国拡大公開

 ディズニー=ピクサー最新作。
 とくに何もいうことはありません。安心して見られる娯楽大作の最右翼。お正月はこれ。
 「何もいうことがない」のは、「ほんとにそーか?」とツッコミ入れたくなるお説教が一切ないからです。ですからこれは誉め言葉です(笑)。一応、プレスを見ると「家族のすばらしさがどうこう」とか書いてありますが、別にそんなに「家族じゃなくちゃだめ」といっているわけではありません。そのへんが「リロ&スティッチ」なんかとは違います。
 パパもママもそれなりに葛藤はあるのですが、凡人といえば凡人です。日本語版の声が三浦友和って、すごくいい(笑)。
 
 一つだけ指摘するなら、今回のキャラクター造形は、日本のオールディーズ人形劇「ひょっこりひょうたん島」を参考にしているのではないかな。とくに、ママと赤ん坊にその傾向が顕著。前にも書きましたが、人間が苦手だ苦手だといわれ続けたピクサーが、人間を人形かすることで生み出した今回のキャラクターは、ピクサーの世界に本当にぴったり。CG技術も、「トイ・ストーリー」とはもはや違う時代の領域に入っている進歩振りです。
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# by ropponguimovie | 2004-11-06 00:02

CEO

11.4鑑賞
12月中旬より ポレポレ東中野にて公開

 中国屈指の家電メーカーで日本では三洋電機と合弁を結んでいるハイアール社のCEO(最高経営責任者)、チャン・ルエミンをモデルにした実録ドラマ。
 面白かった~。中国の「プロジェクトX」です。士気が上がらず、不良品を連発してしまう工員たちの前で、検査に合格しなかった冷蔵庫(中国では当時年収の3倍した)を斧で打ち壊してしまうあたりは、「スクール・ウォーズ」も入ってます。不利な条件でハイアール社を自社の下請け工場にしようとたくらむのは、もちろん、巨人アメリカです。若くてやる気のある社員をどしどし登用していく思い切った人事政策は、松平の殿様率いる「享保の改革」って感じ。その抜擢でヨーロッパ市場で大きな成果を上げる若手女性社員ヤン(池脇千鶴似)は、ケルンで商品発表会を成功させた後、「君は移民しないのか?」という同僚の問いかけに答えて、きっぱり言い切ります。「まさか。二等国民に成り下がる気はないわ」。

 ビジネス・サクセス・ストーリーの面白さは、その成功への疾走ぶりにまったく照らいがないこと。「これでいいのか?」なんて葛藤は一切無いのが面白いのは、世界共通です。 
 だから、「そのエピソードって松下っぽくない?」とか「その話、アメリカのビジネス本でもよくいってるじゃん」という突っ込みはヤボ。存分に楽しみましょう。

 一箇所だけ、登場人物がその葛藤を見せるシーンがあります。前述のヤンがライン川のほとりで、自分を「もがく魚」に例える詩を口ずさむシーンがあるのですが、魯迅か何かかと思って油断していたら、「日本の村上春樹の詩よ」というので、たまげました。
 彼の「孤独への共感性」は、もはやワールドワイドなのか。
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# by ropponguimovie | 2004-11-05 23:45

プリティ・プリンセス2 ロイヤル・ウェディング

 11月4日鑑賞
 2005年2月全国公開

 前作「プリティ・プリンセス」で、「女は王女になった方が自分のシンデレラ・コンプレックスを突き抜けられるのだ」という、大胆なパラドクスを証明してみせたゲイリー・マーシャル監督。そのマーシャル監督が、「王女が即位するには、30日以内に結婚しなければならない」という続編を作ったという。
 「ええ? せっかく女王になることに決めたというのに、やっぱり結婚しちゃうわけ? 私はね、あなたを信じてるから見にきたのよ、ゲイリー。絶対何かやってくれると信じているわよ、ゲイリー。いや、ないとはいわせなわよ、つーか、私が納得するオチは一つしかないわよ、えー、こういうオチじゃなきゃただじゃおかんぞゴルァ」と、期待がだんだんすごみに変わりながら見ていたのですが、なんと、私が「こうなってほしいオチ」そのまんまになった。さすが、ゲイリー。あんたを信じてよかった(涙)

 ゲイリー・マーシャルは本人自ら「大好き!」と言い切る、シンデレラ・ストーリーの名手。しかも、どの作品でも、「昔ながらの女の子の夢」をかなえるように見せかけて、実は主人公のセルフ・エスティーム(自己評価)を高めるような作品を作ってしまう、すごい人である。
 そんな彼が、「結婚」をどう料理するのか? この映画は、彼のその答えが明確に現われていると同時に、女の幸せを後回しにして国家元首として自分を選んだおばあさまにまで、「人間としての幸せ」を与えてしまうサービスぶりだ。

 ちょっと面白いのだが、ゲイリーの作るシンデレラ・ストーリーは、結構女としての解放された姿を提案しているにも関わらず、ディズニーのドル箱映画として、「正しく美しい家族映画ご用達、共和党全面支持」のディズニー社からの完璧なサポートを得ている。
 実はこれはディズニー存命時代からの伝統で、ディズニーが作ったアニメ版のシンデレラは、シンデレラが「生まれが貧しくたって人間は平等に幸せを求める権利があるのよ!」とタンカを切る、一種のサクセス・ストーリーになっていた。でも、その「幸せを求める権利」というのは、王子様の舞踏会に参加する一種の「オーディション応募権」であり、その幸せのゴールが「王子様の妻の地位」であるため、そんな立派なタンカを切る女がどうしてそんなもの欲しがるのか? どうにも解せない、妙に半端な作品になってしまった。
 しかし、ゲイリー・マーシャルは、問題を整理し、「女を取り囲む社会の壁」「女が越えなければいけない精神的な壁」をよくわかった上で、女を「もう一歩幸せに、自由に」向かって突き進ませている。そう、ゲイリーの作るシンデレラ・ストーリーでは、主人公達は、いつも、最後に「突き進んで」しまう。何かをためらうのをやめることが、シンデレラになる道だと、彼の映画は繰り返し説いている。

 アメリカを、赤か青かで簡単に割り切ることなどできない。そんなことを考えさせられた映画でもありました。
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# by ropponguimovie | 2004-11-05 22:58

アイ・アム・デヴィッド

10.28鑑賞
2005.2月中旬公開予定

 デンマークの女性児童文学者、アネ・ホルムが、戦後の子ども達のための読み物として書いた小説をアメリカのポール・フェイグが脚本、監督。
 旧共産政権に批判的なストーリーはヨーロッパでは少々ひかれ、アメリカで人気が高かったようだ。

 東欧の旧共産政権下で、親を知らず強制収容所で育った少年が、目に見えぬ援助者の声を頼りに脱走、イタリアからヨーロッパを北に踏破し、母の待つデンマークにたどり着く、というストーリーだが、キーワードの一つ「石けん」が非常に印象に残った。

 主人公の少年デヴィッドは、ある謎の声に従って塀を乗り越え、そこで、援助者が用意してくれた小さなカバンを発見する。カバンの中に入っていたのは、方位磁針、ナイフ、わずかな食べ物、そして一つの石けんだった…。

 デヴィッドは収容所内で何かと世話してもらっていたジム・ガヴィーゼル演じるヨハンが、ある理由で処刑されてしまうのを見ることになるのだが、そのきっかけとなるのも、デヴィッドが、収容所の将校の机の中から1つの石けんを盗んだことだった。

 自分の身に危険が迫ったとき、人は何をもって逃げる? 食料や水、というのは当然だろう。しかし、この物語の中では、自分の身体が汚れてしまうこと、清潔を保てなくなることは、人間の尊厳をいかに貶めるかを描いている。だから、デヴィッドが盗みたかったのは、食べ物ではなく、いい香りのする貴重品の石けんだったのだ。

 危険なヒッチハイクや、密航した船から泳いで岸辺に向かった後、デヴィッドは天への感謝をこめて、石けんで身体を洗う。彼が自由と尊厳を取り戻す瞬間である。

 この映画を見た直後、新潟の地震で避難所生活を余儀なくされている人たちが、トイレの汚れに困っているという話を聞いて、そういえば、テレビでは、「防災グッズ」と称して、いろいろなアイディア商品が紹介されているが、「石けんを入れろ」という話は1度も聞いたことが無いな、と思った。思わず玄関のそばの非常持ち出し品袋に、うちでいちばんいい香りのする石けんを2つほど放り込んだ私でした。
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# by ropponguimovie | 2004-11-03 15:58

笑う大学

2004秋 全国東宝洋画系公開

 三谷幸喜のすでに評価の高い舞台劇の映画化ということですが、骨太の演出で文句なしに面白かった。途中、がらあきの場内で、私だけが笑ってしまい、「私ってつまらないギャグで笑う人?」とびびったけれどもね。

 役所広司の向うをはって、戦前の喜劇作家菊谷栄をモデルにした椿一を演じる稲垣吾郎が堂々たるもの。線の細いひょうひょうとしたキャラクターが、「このご時世、検閲などは廃止すべきだ、なぜなら全部禁止してしまうのが正しいからだ!と正論をぶつ検閲官と対照的で、とても生かされた感じ。
 役所広司も今までのイメージの上からものをいう威張りっぱなしの昔のお役人ではなく、とてもまじめであたりのやわらかい、ニッコリ笑って「このままでは上演許可は出せません」といいきるかえって怖いお役人像が良かった。

 
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# by ropponguimovie | 2004-11-03 15:29

イブラヒムおじさんとコーランの花たち

10.22鑑賞
11.20より恵比寿ガーデンシネマで公開

  こういう言い方もなんですけど、最近、飽きてたんですよ、「イスラムもの」。ある意味「いい子ちゃん映画」だし、「まったくアメリカってやつは・・・」的な感想も一通り出回ってしまうと自分の感想文のオリジナリティを出すのに困る。てなわけで見に行くのが少し遅れた。
 すんごい良かった。
 その理由は二つ。一つはイスラムのおじさんとユダヤ人の少年の話なんだけど、結構不良っぽいの。パリの下町(プレスに永瀧達治氏が書いておられるがその民族こてこて具合はディープ大阪そっくり)に暮らすユダヤ人の少年モモが、ストリート・ガールを相手にいきなり童貞喪失するところから話はスタート。
 シングル・ファザーの父親と暮らすモモの精神的な父親となっていく、向かいの「アラブ人の店」食料品店のおじさんを、かの『アラビアのロレンス』のオマー・シャリフが熱演。70をすぎた彼がこれがまたブラピなみのフェロモンでねえ。イブラヒムおじさんは別に色っぽいエピソードはないんですけど、父親って、セクシーさも重要な要素なのかな、と思いました。「不在の父親」なんてセクシーじゃないもんね。
 良かったもう一つの理由。それは、イスラムとユダヤとヨーロッパ(フランス)、それに、アメリカの素敵なところも、ちゃんとからんでくるということだ。どう絡んでくるかというと、音楽なのです。
 試写室に入るとき、資料と一緒にサントラも渡されてちょっととまどった。「イスラム映画なのにサントラ?」それも、曲目にはずらりとアメリカン・オールディズが並ぶ。しかし、50年代のパリでは街と「いかしたナンバー」すなわちアメリカン・ポップスは切ってもきれないものだったのだ。パリの下町で見せられる文化のメルティング・ポットがとても気持ちいい。
 モモ君役のピエール・ブーランジェも要チェック。
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# by ropponguimovie | 2004-11-03 13:29

ヘイデン・クリステンセン来日記者会見

2004.10.28 六本木ヒルズアカデミーヒルズ内 スカイスタジオ
『ニュースの天才』は11月24日より VIRGIN TOHO CINEMA にて先行公開
12月4日より、全国TOHOシネマズにて拡大公開

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 『ニュースの天才』の映画評を、週刊金曜日では他の執筆者の方に譲ってしまったので、ヘイデンの記者会見に行ってきました。
 私は、ヘイデンがその美貌を利用して(?)作り上げていったスティーブン・グラスというキャラクターの役作りについて、あるいは、適役の編集長チャックを演じたピーター・サースガードとの対比について突っ込んで質問したかったのですが、つい遠慮して日本語で質問してしまい、ぴんとくる答えがかえってこなかった(涙)
 もっとも、英語で質問できたからといって自分の質問がちゃんとできたかどうか、また、ヘイデンが自分が答えてほしいことを答えてくれるかは疑問。
「あなたはその記事というより、美貌や人柄で回りを魅了してしまい、反対にピーターの役はあなたよりハンサムとはいえないし、暗くて、真面目すぎて、敵を作りやすいキャラクターよね?」
 といったところで、
「僕がピーターよりハンサムなんてことはないよ」
 と返されるにきまってるものねえー。
 で、そのへんをもう少しぼかして、「あなたとチャックはとても対照的なキャラクターだったけど、そのへんのキャラクターの違いを、どうやって作り上げていったの? 演じたピーターと何か話をしましたか?」
 と質問しました。
 それに対してヘイデンの答えは、
「とにかく実際にあった話なので、スティーブン本人には会えなかったけど、周囲の人たちにインタビューしたり編集部を見学したりして、事実に近づけるように努力したよ。それから、チャックとは常に一緒にいて、チェスをしたりピンポンしたりしたんだよ」
 という答えでした。

 ヘイデンが「現実のスティーブン」に近づけるよう努力した結果、あのようにチャックと対照的な、しかも、フィクションのように「おもしろいentertaining」なキャラクターが作り上げられていったということは、ヘイデンの俳優としての可能性を表すものかもしれませんねー。
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# by ropponguimovie | 2004-11-03 11:22 | イベント・記者会見など

ポーラー・エクスプレス

 11.2鑑賞 
 11.27ロードショー
 
 ちょっと変なの。サンタクロースを広場を埋め尽くしたエルフ(妖精)たちが出迎えるシーン、まるでソ連か北朝鮮。
 サンタクロースを信じられなくなった少年が最後にサンタクロースを信じるようになる話なのだが、見ようによっては、サンタクロースを信じるように洗脳する話に見えてしまう。
 しかし、だ。最後に、トム・ハンクスそっくりの(彼に合わせてCG作っているから当然なんだけど)エクスプレスの車掌がいう。
 「どこに行ったかが大切じゃないんだ。この列車に乗ろうと決めたことが大事なんだよ」
 そういわれると、ちょっといい話だな、と思っちゃったりして。
 どんなときでも、新たな価値観を得るときは、これぐらい奇異にうつるものから何かを得ていくんだよ、って、そういう話?
 いや、作るほうは絶対、ただ無邪気にサンタクロースを信じているだけだと思いますが。
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# by ropponguimovie | 2004-11-03 00:07

エイリアンVSプレデター

 10.28鑑賞
 12.18公開
 
 見てビックリ。女性科学者とプレデターのバディ・ムービーだった。
 ほんとだってば! そうかー、未来、女はプレデターと共闘かー。いーなあ。
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# by ropponguimovie | 2004-11-02 23:51

海猫

11.1鑑賞
森田芳光監督 伊東美咲、三田佳子、佐藤浩市、中村トオル
11月13日より全国東映系公開

 1950年ごろの話を現代劇ととらえるべきなのか、古典、あるいはおとぎ話としてとらえるべきなのか、…やっぱりこの話はおとぎ話としてとらえるべきなんだろうなあ、まるで「ジゼル」か「もののけ姫」だもんなあ、と思ったら粉川哲夫さんのシネマ・ノートを読んで椅子から転げ落ちた。ひえっ、この話、80年代だったのか!

 谷村志穂の原作で、兄弟から愛されて苦しむ女の話なのだが(「カインとアベル」だね)、伊東美咲演じるこの女が、なんとも脳足りんなんだな。あっちへふらふら、こっちにふらふら、どっちにも愛されているが自分が愛しているようには見えない。夫の弟と通じてしまったこの女、薫は、心身に変調をきたし、家の中に足をしばられて閉じ込められてしまうのだが、こういう女が現実にいたら、そのサポートはさぞかし大変だ。「ジゼル」と思わなきゃやってらんない。

 しかしこの話はむしろ、女が主人公というより、ある共同体に根ざした兄弟の物語として見た方が、断然面白く思えた。舞台となる漁村、南茅部は、昆布漁だけで生計を立てている、つまり、農業みたいに作物を育てることもできなければ養殖もできない、「狩猟文化」によって成り立っている小さな共同体だ。昆布漁が夫婦で行う漁だというのは、産業革命以前の男女の性的役割がしみこんだ、さらに強力な絆をもった共同体であることをうかがわせる。佐藤浩市演ずる兄は、村一番の猟師であると同時にカリスマ的な魅力をもった精神的な支柱でもあって、ネイティブ・アメリカンかなんかの首長を思わせる。

 一方、中村トオル演じる弟は、その性的役割に息苦しさを感じて、峠を隔てた函館で工員をしている。趣味は絵を描くことで、兄や、母から見ると理解できない存在だ。

 この悲恋に結末がついてからが面白い。小さく密着した共同体でカリスマ性を失ったカリスマがどういう末路をたどるかが明らかにされる(よくロケ地が撮影を許したなー)。男であることより男の役目を負うことが生きることだと思ってしまった男の崩壊と再生が、そこにはかいまみえた。

 それにしても物語の導入となる薫の娘の婚約破棄は2000年過ぎてなのね。婚約者の誕生日に、エプロンつけて手料理とケーキで待つかねー。 いや、待つから怖いんだよな、今時の、娘さんたち。
 
 
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# by ropponguimovie | 2004-11-02 23:44

『ラマン』

10.27鑑賞
2004冬 (渋谷シネ・アミューズ、レイトショー)

 やまだないとの原作は、もっと過激らしい。映画では、3人の男と1年間の愛人契約を結ぶ主人公の少女は17歳から18歳までの1年間ということになっている。原作では14 歳らしいのだが。
 しかし、そういうマイルドな配慮によって、映画にしたらつまらなくなってしまったという印象を受けた。この大胆な物語で主演の安藤希が脱がないというのは、あんまりわざとらしい。大杉漣の熱演が泣いてるよ。

 監督は『ヴァイブレータ』の廣木隆一なのだが、『ヴァイブレータ』はやっぱり寺島しのぶがえらかったんだなあと今ごろ納得してしまった。
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# by ropponguimovie | 2004-11-01 22:24

『ハウルの動く城』

 宮崎駿監督最新作。
 声の出演、倍賞千恵子、木村拓哉、三輪明宏
 2004.11.20 全国東宝系公開。

 宮崎監督は、前作『千と千尋の神隠し』を作った際、「10歳の女の子が読むものは、少女マンガに描かれているような愛だの恋だのといったものではないような気がするんです」ということをコメントしていた。
 で、次に作ったのがこれ、ということは、「じゃあ、10歳の女の子が見る(あるいは宮崎監督が見せたい)ラブ・ロマンスってどんなものか?」という問いへの答えなのだろうか。
 今回のプレスには、とくにそのあたりのコメントは無い。『千と~』が宣伝しすぎ、という反省もあって、なるべくおさえめに、しかも、感想は、観る側に自由に任せたい、という方針をとっているようだ。

 原作を読んでいなくて比較できないのだが、(原作のダイアナ・ウィン・ジョーンズは、トールキンの直弟子だったファンタジー作家で、とくにフェミニストというわけではないらしい)、たしかに「これは宮崎好みなのかなあ」と思われる表現が見られる。木村拓哉が声を演じる魔法使いが、弱虫で、ナルシストなこと。90歳に変えられてしまうソフィーが、90歳になっても妙に太っ腹に落ち着いていることなど。
 
 ストーリー的にはかなり破綻しているのだが、それは確信犯のようである。私は、ソフィーというキャラクターがかなり気に入った。
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# by ropponguimovie | 2004-11-01 22:09