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★はおすすめ印
◆は誰にでも勧めるというのではないが、個人的には問題作だと思っている印 □は、すごく期待していたのに、裏切られた~(怒)という印 『記憶の棘』 ニコール・キッドマン様(ますますお美しくなった)最新作。 夫を失った痛手からやっと立ち直り、婚約を決めたところに現れた10歳の少年。「僕は夫の生まれ変わりだ」といって…。 『ゴースト』みたいな展開を想像していると、逆に作り手側が「これは『ゴースト』になるのか? ならないのか?」みたいに、その読みを含んで話が進んでいく。最後はちょっと意味深で面白いのだ。 9月公開。 『キンキー・ブーツ』★ もはやイギリス映画のお家芸となった、「起死回生プロジェクトXコメディ」。『カレンダー・ガールズ』のスタッフ(イギリスのアルタミラ・ピクチャーズ?)が題材に選んだのは、ノーサンプトン(田舎、靴産業で栄えたが現在は斜陽)の老舗紳士靴工場が、ニッチ市場を狙って、ドラァグ・クィーンたちが履くセクシーなブーツ(=キンキー・ブーツ、キンキーは「性的に倒錯した」とか「風変わりな」という意味)作りに挑戦するというもの。 文句なしに楽しい映画。こういうのをブエナビスタの試写室で見るとほっとする。 8月シャンテ・シネにて公開。 『おさるのジョージ Curious George』□ キャラはかわいいが、プロットにひいた。「美術館の財政を救うため、アフリカに発掘しに行く」って21世紀にどうなのよ…。 途中「キング・コング」をパロっているのに、「キング・コング」が鳴らした警鐘(商業主義のためにめずらしいものを奪ってきて見世物にしちゃう傲慢さ)すら耳に入っていないと思われる、この作品のスタッフ。 7月22日よりシネクイントにて先行ロードショー 『ユナイテッド93』★◆ ポール・グリーングラスの演出手腕が冴える。彼の持ち味は「冷静さ」なんだと思う。『ボーン・アイデンティティ』の冷静キャラは、彼の才能によるものなんだということがよーーーくわかった。 911にハイジャックされた飛行機のうちただ1機目的地に突っ込まなかった一機。機内での、観客達のハイジャック犯への抵抗を描く。「ドキュメント・タッチ」といいたいところだが、そう呼ぶにはこの映画は(いい意味で)非常に細やかに演出されていると思う。 8月12日、日比谷みゆき座他にてロードショー 『サイレント・ヒル』 全米初登場1位ということだが、ゲームの映画化のなかでもこれはとりわけ、ドラマではなくショウとしての要素が強い。途中から、「おどかされること」に飽きてくる…。 7月8日丸の内ピカデリー他でロードショー 『パトリス・ルコントのドゴラ』 映像詩。75分のフィルムの中に、ストーリーも役者もなし。映し出されるのはカンボジアの人々の生活だがドキュメンタリーでもない。エティエンヌ・ペルションの作曲した音楽をウォークマンで聞きながら、ルコントが撮影をした。 かなーり趣味的な映画。私もまだ思考停止中。 8月26日東京都写真美術館にて公開 ![]() ▲
by ropponguimovie
| 2006-06-25 06:13
★はおすすめ印
◆は誰にでも勧めるというのではないが、個人的には問題作だと思っている印 □は、すごく期待していたのに、裏切られた~(怒)という印 『ストロベリーショートケイクス』 『トリノ発24時』 『カポーティ』 『マーダーボール』★ なんだなんだなんだ? 『ミーンマシーン』の続編みたいなマッチョな映画なのか? と思ったら本当にそうだった…映画の説明の最後にちらっと、その競技が「車椅子」で行われるものだと説明されるのを除いて。 「ウィルチェア・ラグビー」は通常のラグビーと同じようにタックルあり。車椅子ごと吹っ飛ばすものだから、競技者である彼らは、交通事故他で車椅子になったはずなのに、頚椎骨折(ボルトで止めてる!)など、競技をやり始めてからの怪我の方がすごいらしい。 すんごい荒っぽくてセクシーな、ウィルチェア・ラグビー・USパラリンピックチームのロード・トゥ・アテネ。 9月か10月公開 『狩人と犬、最後の旅』★ 一つ一つの映像を見るたびに、涙が出てくるよー! 本当に自然が美しいの。 カナダィアン・ロッキーの只中に暮らす、マウンテン・マン、ノーマン・ウィンターの生活を追う。劇映画だが、本人は本名で登場し、ストーリーは彼の実生活に基づいている。 8月12日、テアトルタイムズスクエア、銀座テアトルシネマにて公開 ▲
by ropponguimovie
| 2006-06-17 23:09
| 見た映画一覧(簡易星取表付き)
★はおすすめ印
◆は誰にでも勧めるというのではないが、個人的には問題作だと思っている印 □は、すごく期待していたのに、裏切られた~(怒)という印 『太陽』★◆ 8月、銀座シネパトスで公開、以下全国順次公開。 昭和天皇が生物学者であった理由が、この映画が描くように「自分が一般民衆と生物学的になんら変わりがない」ことを知りたかったからだとしたら、ほんとうに悲しい。裕仁役のイッセー尾形は天皇らしく演じているが、皇后役の桃井かおりが実際の皇后とは違うオリジナリティを出していて、さすがの存在感。 『ハチミツとクローバー』 夏休み、シネマライズ他で公開。 別項参照。 『弓』★★◆ 晩夏、文化村ル・シネマで公開。 文句なし、今年の暫定ナンバー1。今まで私がナンバー1つけたの見て「ほんとかよ?」と思った皆様、すみませんでした、今度こそ信用してください(笑)。 キム・ギドクがさらにあちらに行ってしまったことを感じさせる、究極のおとなの童話。 『カーズ』□ 7月1日全国順次公開。 みんなが待ってたピクサーの最新作…、が、私は全然入れなかった。今までのプロットどこが違うんだろう? おまけに私は車が何かしゃべるたびに排気ガスのにおいを感じてしまって…(車達が集会しているシーンなんて最悪)。ただし前座の短編「One man's band」は珠玉のできばえで、これは見る価値あります。 『全身と小指』□ 人生3度目の途中退出。兄と妹のインセストという重いテーマなのに、「最後にはどうなるのか?」というドライブ感が全然続かない。主演の池内博之の役に入れない。 試写状の日付が間違っていて、2度試写室に足を運ぶ目になったのも、辛い評価の理由か。 っていうか、監督が『渋谷怪談』と同じ人だと知っていたら、見に行かなかった。 『もんしぇん』★ 8月19日、上野、一角座でロードショー 上記『全身と小指』の間違った表記の日に行ってしまったらこの内覧試写をやっていて、「じゃあ代わりに見ていきますか」と入れてもらった。これがずっとよかった。 予算が少ないので苦労しているなと思わされる面はあるが、日本の取り残された風景(長崎県の離れ島)を上手にファンタジーに取り込んでいると思う。『カーズ』と違って、フィルムから入江独特の濃い潮の香りがする。 『幸せのポートレート』 夏、シャンテシネにて公開。 サラ・ジェシカ・パーカー主演のクリスマス家族群像劇。 シガニー・ウィーバーを髣髴とさせる、90年代のいまどきこんな頭の固いキャリア・ウーマンがいるか? これを夏休みのシャンテシネにかけるのはどうも…。 『年をとった鰐』 8月上旬 ユーロスペースにてモーニング&レイトショー ![]() ▲
by ropponguimovie
| 2006-06-11 12:18
★はおすすめ印
◆は誰にでも勧めるというのではないが、個人的には問題作だと思っている印 □は、すごく期待していたのに、裏切られた~(怒)という印 『トランスアメリカ』★◆ トランスジェンダーがが99パーセント完了して、あとは手術を受けるだけになった女性(見た目は男性)が、「いつか父親に会うのが夢なんだ」という実の息子と出会ってしまう、ロードムービー。 『ダ・ヴィンチ・コード』 別項参照 『王と鳥』◆ 1980年代のフランスアニメ。宮崎駿をこの道に進むことを決意させたとされる作品。 『ママン』◆ ジョルジュ・バタイユ原作。性的な魔物であることを見せ始める母親をイザベル・ユペールが、母親に翻弄される美しい息子を『ドリーマーズ』のルイ・ガレルが大熱演。ハリウッドではセットやVEで見せる人間の心の葛藤のメタファーを、フランス映画って全部俳優の肉体で見せるんだなあ、と、感心してしまった。が、宣伝の方の「いかがですか?」という質問に「面白かった!」と間髪いれず答えたのが、私が始めてだったらしい。 『笑う大天使(ミカエル)』 『ミュージック・クバーナ』★ 7月1日公開。 邦題は『ブエナビスタ・ソシアル・クラブ、東京に行く』の方がよかったと思う。そういう映画。 『胡同のひまわり』★ 中国の実在の画家とその父親の親子鷹人生をじっくり描く(ちょっと長い)。最後は「父の詫び状」。 『ミッション・インポッシブル3』 7月公開。 なんか、あの音楽さえ聴ければ中身はどうでもいい気がした。 とはいえ、仕事はきっちりされている。トム・クルーズのきっちりぶりには感動すらする。『007』は本当はこうなりたいんだろうけど、もうなれないねえ。 『太陽』★◆ イッセイ尾形、昭和天皇を大熱演。昭和天皇が生物学者であったのは、彼が、人間的に一般人となんら変わりがないことを証明するためだとすると、ちょっとむなしい。最後に「私は自分が神であるという運命を拒否することに成功した!」と叫ぶラストも悲しい。 ![]() ▲
by ropponguimovie
| 2006-06-04 01:00
| 見た映画一覧(簡易星取表付き)
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